ドリーミーで繊細なシンセ・ポップが描き出す、限りなくリアルな自分探しの物語。 Jen Pague率いるVita and The Woolfが架空のキャラクターを通して描き出す内省的であるながらキャッチーなサウンドの最新作『ANNA OHIO』。自己探求する意識と魂がたどり着いた音楽的美学がここにある。
ペンシルヴァニア出身、今はロサンゼルスを拠点に活動するJen Pague率いる、ドリーミーなシンセ・ポップ/オルタナティヴ・ポップ・バンド、Vita and The Woolf。Tender Loving Empireレーベルからの第一弾作品であり、バンドにとって新たなスタートとなる最新作『ANNA OHIO』がリリースとなる。
2014年にデビューEPをリリースしたVita and The Woolfは、2017年にフル・アルバム『TUNNELS』を発表。ビルボードやELLE、そしてNPRなどから注目を集めたものの、Jenは自身のヴィジョンを完全にアルバムに反映できていないと感じていたという。そして変化を求めてロサンゼルスに移り、新たな音楽作りに取り掛かった。彼女は"共感できるもの、そして思春期の先へと踏み出せるような"ストーリーを描きたいと考え、そこから『ANNA OHIO』が生まれたのだった。
最新作のタイトル『ANNA OHIO』 は、架空のキャラクターの名前である。そしてVita and The WoolfはAnnaの自己発見の旅をこのアルバムでリアルに描いているのである。Anna Ohioは欠点もあるが、強力なパーソナリティーを持つ女性で、自分を見つめなおそうとしている。その姿は言わずもがな、Jen本人を反映したものだ。そしてJenは、「Home」や「Auntie Anne's Waitress」などでの人生に対するドリーミーな考察や、「Operator」などに込められた逃避への渇望などを通し、Annaの物語を現実よりもリアルに語っているのである。フローレンス・ウェルチと比較されることもあるJenのヴォーカルに、所々にエリオット・スミスを思わせるようなギター・ワークがちりばめられ、ドラマーのAdam Shumskiの作り出すドラム・パターンがリズムに深みを与えている――自己探求する意識と魂をそのまま出力した『ANNA OHIO』はしかし、内省的でありながらもキャッチーなフックにあふれた作品である。
Jen Pagueのヴィジョンをとことん追求した『ANNA OHIO』。そこには自分の求めるサウンドを具現化したアルバムを作り上げたJen本人の姿、そして彼女の音楽的美学が反映されているのだ。
発売・販売元 提供資料(2020/06/05)