コズミック・カントリー/サイケデリック・フォークを後世に伝え続ける伝道師にして、カントリー・ロックの決定的バンド、ニュー・ライダーズ・オブ・パープル・セージ。
アメリカン・サブカルチャー史における伝説的イベントとしても知られる、1972年8月27日オレゴン州のテンプル・メドウで開催されたベネフィット・コンサート(フィールド・トリップ)出演時の貴重な音源が、オリジナルの16トラック・マスター・テープを使用したCDとなって登場!
アメリカの音楽とカルチャーに大きな影響を与え続けてきた、自由と愛と平和に溢れたメッセージを送り続けるバンド、グレイトフル・デッドの中心人物でもあるジェリー・ガルシアが中心となって、デヴィッド・ネルソンやジョン・ドーソンらと共に1969年に始動させた、コズミック・カントリー/サイケデリック・フォークなサイド・プロジェクトが、このニュー・ライダーズ・オブ・パープル・セージだ。カントリー・ロックをベースに、サイケデリックなサウンドを盛り込み、デッドの弟分として今もなお現役で活動を続ける、伝説的存在のバンドだ。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2020/04/24)
1971年に自らのバンド名を冠した作品でデビューを果たし、その後デッドでの活動に専念するためバンドを去ったジェリー・ガルシアに代わり、新たにペダル・スティール奏者としてバディ・ケイジをバンドに迎え入れ、72年にセカンド『POWERGLIDE』を発表、全米チャート33位を記録し、クラシックなアメリカン・フォークに、カントリーやブルー・グラス、ロックやソウルといったスタイルを貪欲に取り入れた独自のアメリカン・ミュージック・サウンドは大きな評価を受けていく。また、グレイトフル・デッドのサポート・アクトとしても数多くのステージに立つ他、単独ツアーでも全米の会場を観客で埋め尽くすなど、ライヴ・バンドとしても大きな評価を受けていた彼らにとって、この72年はまさに飛躍の年ともいえるほど重要な年だったといえるだろう。
その72年の8月27日、アメリカのサブカルチャー史にとって伝説的ともいえるイベントが開催された。サイケデリック集団メリー・プランクスターズのアイコンであり、小説家としても知られるケン・キージーの兄弟、チャック・キージーが主催した、オレゴン州べネタにて開催されたベネフィット・コンサートだ。のちに「フィールド・トリップ」として知られるようになるこのベネフィット・コンサートに、グレイトフル・デッドと共にこのニュー・ライダーズ・オブ・パープル・セージも出演、勢いに乗るバンドそのままの素晴らしいパフォーマンスを大観衆に披露し、その熱気は口コミと共に全米中に広まり、コンサートそのものが歴史的な出来事として語られていくようになっていく。
この時のライヴの模様を、オリジナルの16トラック・マスター・テープを使用した公式音源となって届けられることとなった。エネルギーに満ちたそのパフォーマンスと熱気のこもったそのサウンド…、この伝説的な一日の雰囲気をまるでタイム・カプセルに封じ込めて、今そのカプセルを開けたかのような生々しさがきらきらと光る、そんな素晴らしい音源がこうして正式に世に出ることとなったのだ。「Groupie」や「Whiskey」、「Linda」といった楽曲の初期ヴァージョンや、激しさに満ちた「Watcha Gonna Do」といった楽曲や、レイ・チャールズの「I Don't Need No Doctor」やジョニー・オーティスの「Willie And The Hand Jive」といった曲を収録。まさに充実期ともいえる時期の彼らによる、伝説となった一日のドキュメンタリーが、ここにたっぷりと詰め込まれているのだ。(2/2)
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