プーランク、サティ、ラヴェル、そしてワイル……、
限りなく美しく、少しだけ哀しい愛の詩を
コロラトゥーラ・ソプラノの福田美樹子が、
艶やかな声と抜群の表現力で歌い上げます。
ピアノの本田聖嗣も楽曲への深い理解と
確かなテクニックによる見事な演奏を聴かせてくれます。
輝く高音と色彩感あふれる声質で聴衆を魅了してきたコロラテゥーラ・ソプラノの福田美樹子が、プーランク、サティ、ワイルといった魅力的な歌の数々を取り上げ、新たな境地を拓きます。
詩への深い共感が導く豊かな情感の表出は、海外で鍛え上げた歌唱力の確かさと相まって、私たちの心に深く迫ってきます。
パリ国立高等音楽院で研鑽を積んだピアニストの本田聖嗣は、フランス音楽の特質をよく理解し、福田美樹子の歌を柔軟にサポートしています。
【麻倉怜士・ライナーノートより抜粋】
福田美樹子のコロラトゥーラによるフランス(語)歌曲を聴いて、その伸びやかで、グロッシーな歌声の美しさ、豊潤さ、楽曲解釈の深さ、表現の多彩さに感動しない人はいないであろう。愛の信条、官能と清廉、諦観と生気、夢と憧憬、快楽と落胆……というフランス歌曲の世界を旅する福田は、楽曲の本質とエモーションを正確に把握し、エネルギーとパッションに彩られた端麗な歌声で、恋と愛の物語を華麗に演ずる。(中略)音の名匠、深田晃による録音も本アルバムの白眉だ。ヴォーカル音像の肉付が豊潤で、立体的なイメージングはまるで歌手が、眼前で歌っているような錯覚も。深田録音の美点は響きと明瞭度のバランス。響きに溺れず、でもドライではなく、音像の美質を最大限に引き出す術は、他の追随を許さない。(中略)
音質の優秀さも相まって、フランス歌曲の奥深い魅力の虜になるアルバムだ。
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キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2020/03/10)
<福田美樹子(ソプラノ)>
国立音楽大学卒業。バルセロナ・リセウ高等音楽院を最優秀の成績にてディプロマを取得。カルメン・ブスタマンテに師事し、スペイン歌曲、イタリア・オペラを学ぶ。ボルドー地方音楽院、パリ市立音楽院などでマディ・メスプレ氏に4年間師事し、コロラトゥーラのメソッド、フランス歌曲、オペレッタなどを学ぶ。ブランクフォールの教会にてオペラ「フオンテーメプロのデイアンヌ」のナンフ役、ボルドーのフェミナ劇場にて「ボルドーの仲間たち」、アンドレ・マルロー劇場にて「カルミナ・ブラーナ」のソプラノ・ソリストなどに出演したほか、国内でも数多くの演奏会やリサイタルに出演している。2016年、オクタヴィア・レコードから「歌う思い出」をリリース、2018年、R-Resonanceからリリースされた「クロード・ドビュッシーの墓」の録音に参加している。二期会、東京室内歌劇場、日本フォーレ協会各会員。
<本田聖嗣(ピアノ)>
東京藝術大学器楽科ピアノ専攻卒業。パリ国立高等音楽院ピアノ科及び室内楽科を共にプルミエ・プリ(一等賞)で卒業、同時に高等演奏家資格(DFC)を最優秀の成績で獲得。フランス、イタリアのコンクールで最高位入賞、日本とフランスで演奏活動を開始。メディアの出演は、ラジオでは「OTTAVA」開局以来のプレゼンター、「リサイタル・ノヴァ」(NHK―FM)では司会を6年務め、「ベスト・オブ・クラシック」などに出演、テレビではTVK「佐藤しのぶ 出逢いのハーモニーII」でMCを務めたほか、「らららクラシック」など多くの番組に出演するなど、多方面で活躍している。執筆活動は、日経新聞日曜版「The Style」、「日常は音楽と共に」(J-Cast)などに連載。アルバムは、「馥郁たるパリの香り」I&II(オクタヴィア・レコード)「ファイナルファンタジー・ピアノコレクションズVII」(SQEX)など。日本演奏連盟会員。ヤマハ・マスタークラス、日本大学芸術学部講師。
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キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2020/03/10)