ニューヨークをテーマとしたスザンヌ・ヴェガのニュー・アルバムが完成。
あのカフェ・カーライルでライヴ・レコーディングされたアルバム『アン・イヴニング・オブ・ニューヨーク・ソングス・アンド・ストーリーズ』、リリース。
「ルカ」、「トムズ・ダイナー」、「ウォーク・オン・ザ・ワイルド・サイド」(ルー・リードのカヴァー)等、収録
Suzanne Vegaは、ニュー・アルバム『An Evening of New York Songs and Stories』をCooking Vinylよりリリースする。アルバムからのファースト・シングルはLou Reedのカヴァー「Walk onthe Wild Side」で2月21日に公開された。アルバムは長年活動を共にするギターのGerry Leonard、ベースのJeff Allen、キーボードのJamie Edwardsをバックにライヴ・レコーディングされ、彼女の代表的な曲も収録される。プロデュースはGerry Leonardで、グラミー・ウィナーのKevin Killenがミックスを担当。マスタリングは同じくグラミー・ウィナーのBob Ludwigが手掛けた。
アルバムは2019年初頭にニューヨークのCafe Carlyleでライヴ・レコーディングされた。収録曲には「Luka」(アルバム『Solitude Standing』収録/全米3位)、「Tom's Diner」(アルバム『SolitudeStanding』収録)といったヒット曲から、「Frank and Ava」(アルバム『Beauty & Crime』収録)、「LudlowStreet」(アルバム『Beauty & Crime』収録)等、コアな楽曲も含まれる。
また、女流作家、CarsonMcCullersを題材とした2016年のアルバム『Lover, Beloved: Songs From An Evening With CarsonMcCullers』から「New York Is My Destination」、彼女の亡き友人、Lou Reedのカヴァー、「Walk on theWild Side」も収録される。
「このアルバムがレコーディングされたニューヨークのCafe Carlyleで演奏するのは、いつも楽しい。EarthaKittやJudy Collinsといったレジェンドまでをもホストする小さなクラブで、Jackie KennedyとAudreyHepburnが出会った場所としても知られている。自由で古風、そしてグラマラスなところが気に入っているの。ここでニューヨークをテーマとしたショーをやると楽しいんじゃないかと思ったの。ニューヨークという街にインスパイアされたり、ニューヨークが背景となった曲をセットに入れたの。私の友人でもある故、Lou Reedの曲、"Walk on the Wild Side"も入れた。彼自身が歌うのをめったに聴いたことがない曲をね」とアルバムについてSuzanne Vegaはコメントしている。
発売・販売元 提供資料(2020/03/12)
ルー・リードの名曲に取り組んだシングル"Walk On The Wild Side"に続いて届いたのは、名門カフェ・カーライルで録音されたライヴ盤。テーマはズバリ〈NY〉で、内省的な呟き声が絶品の先行曲や"Tom's Diner""Luka"など陰影に富んだニューヨーク物語を並べつつ、かの地のあちこちに潜む数々の謎や不思議を解き明かしていく。とはいえ魅力なのは全体を包むインティメイトな雰囲気で、彼女のマイルドな語り口も麗しい。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.441(2020年8月25日発行号)掲載)