フォーマット |
SHM-CD |
---|---|
構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2020年06月12日 |
---|---|
規格品番 |
UCCQ-1125 |
レーベル |
|
SKU |
4988031380161 |
数曲、共同執筆者を迎えているものもあるが、作詞作曲はすべてノラ自身の手で行われている。また、プロデュースに関しても、収録されている11曲中、9曲をノラが担当。その他の2曲(「アイム・アライヴ」、「ヘヴン・アバヴ」)は、90年代からUSインディ・ロックを牽引し続けてきたウィルコのフロントマン、ジェフ・トゥイーディーがプロデュースを務め、また、ジェフはその2曲の作詞作曲もノラと共に行っている。
録音はこれまでノラの楽曲を数多く手掛けてきた名匠トム・シックや、グラミー賞の受賞経験もあるパトリック・ディレットなどが担当。各分野のトップランナーたちが集結し、作品を作りあげた。
日本盤の歌詞対訳は芥川賞作家の川上未映子さんが手掛ける。
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:54:11
-
1.[SHM-CD]
-
1.ハウ・アイ・ウィープ00:04:42
-
2.フレイム・ツイン00:03:21
-
3.ハーツ・トゥ・ビー・アローン00:03:25
-
4.ハートブロークン、デイ・アフター00:04:12
-
5.セイ・ノー・モア00:04:58
-
6.ディス・ライフ00:02:38
-
7.トゥ・リヴ00:04:28
-
8.アイム・アライヴ00:04:16
-
9.ウァー・ユー・ウォッチング?00:05:16
-
10.スタンブル・オン・マイ・ウェイ00:03:53
-
11.ヘヴン・アバヴ00:04:15
-
12.ストリート・ストレンジャー (ボーナス・トラック)00:04:42
-
13.トライン・トゥ・キープ・イット・トゥギャザー (ボーナス・トラック)00:03:59
-
-
2016年の前作『デイ・ブレイクス』以降、アルバム制作を意識した音楽創作をほとんど行っていなかったというノラ・ジョーンズ。そんな中、作った音源を繰り返し聴いているうちに創作意欲が芽生え、本年になりストリングスやハーモニーを入れ最終仕上げにかかり出来上がった、本人が「これまでで一番クリエイティヴ」と語る新作。総勢20名以上の実力派ミュージシャンが参加し、11曲中、9曲のプロデュースをノラ本人が、2曲はウィルコのフロントマン、ジェフ・トゥイーディーが担当。深みのある楽曲の中から聴こえるノラの存在感ある歌声、ピアノの響きなど、じわっと心の中に沁みわたる。
intoxicate (C)馬場雅之タワーレコード (vol.146(2020年6月20日発行号)掲載)
-
〈アルバム〉として作られたアルバム
〈私はこのような時だからこそ、音楽は大切だと信じています。音楽は確かに私の気分を良くしてくれて、必要な時には、すっきりするほどひどい泣き顔にもしてくれるし、ダンス・パーティーにも連れて行ってくれます。やっぱり私のしていることは音楽で、このどうすることもできないと感じる時間の中で、皆さんに届けなければいけないものの一つだと思っています〉――このたびのニュー・アルバム『Pick Me Up Off The Floor』が諸々の社会情勢を受けて当初の予定から1か月リリース延期となったことに際し、このようなコメントを届けているノラ・ジョーンズ。2019年の『Begin Again』が前年の先行配信曲をコンパイルしたものと考えれば、今作は2016年の『Begin Again』以来のオリジナル・アルバムと捉えることもできる。2019年にはメイヴィス・ステイプルズとの"I'll Be Gone"、タリオナ"タンク"ボールとの"Take It Away"や"Playing Along"なども単曲でリリースされていたが、今回それらが未収録となっているのは、久しぶりにノラ自身が〈アルバムを作る〉という行為に向き合って作った楽曲集だからなのだろう。息の合ったジェフ・トウィーディーとの共作/プロデュースによる先行曲"I'm Alive"と"Heaven Above"を除けば、プロデュースはノラ自身が担当。20名以上のミュージシャンを迎えたセッション的な側面は大事にしつつ、曲と詞の本質的な手綱を彼女自身が握ることでアルバムには穏やかな統一感がもたらされている。シンプルで素朴な歌心が味わえるこれらの楽曲が、彼女自身が言うところの音楽の効能に溢れているのは間違いない。
bounce (C)香椎恵タワーレコード (vol.438(2020年4月25日発行号)掲載)
-
真摯に歌を紡ぐ姿
呆気にとられるほど早く到着したノラの新作。〈ソング・オブ・ザ・モーメント〉 というコンセプトを用意して方向性を決めずに即興的セッションを重ねながら曲作りを実行した2019年作『Begin Again』とは異なるプロセスで作られたという情報をもとに、ふたたびジェフ・トゥイーディーと組んだ先行発表曲"I'm Alive"を聴きながらその内容を占っていたのだが、雑多なジャンルを自由に横断していくこのところの彼女は見当たらず、ここにはピアノ・トリオの演奏を核として真摯に歌を紡ぐ姿があった。その点ではルーツ回帰志向が打ち出された前々作『Day Breaks』に通じるフィーリングが流れているといえるものの、エモーショナルで内省的な感触がこれまでになく濃厚なのが印象的だ。
ブライアン・ブレイドやネイト・スミスなどレコーディングに経験豊富なプレイヤーをふんだんに配しながら、全体のトーンを統一することに細かく神経を使うここでのノラ。穏やかな表情ながらもほどよく引き締まったパフォーマンスが並んでいるのは、そういった意識によってもたらされた集中力が影響しているのかもしれない。それにしても、香ばしい木の匂いがするサウンドやふくよかにして清廉なコーラスに彩られた"To Live"や"Were You Watching?"などソウルフル極まりない歌世界のなんと美しいこと。もうひとつのジェフ・トゥイーディー共作曲"Heaven Above"のスピリチュアルな歌声の響きもいつも以上に彼女の横顔を魅力的に際立たせていてウットリしてしまう。
bounce (C)桑原シロータワーレコード (vol.438(2020年4月25日発行号)掲載)
ノラジョーンズも歌い方がのびのびして、貫禄がついたように感じますね。
欲しい物リストに追加
コレクションに追加