ロンドンを拠点にするインド系タブラ奏者が、スピリチュアル・ジャズの名曲を新解釈でカヴァー!
インド音楽とジャズの接点を探る!そんなテーマを追求しているのが米国生まれでインド育ちのパーカッショニスト/コンポーザーのサラシー・コルワルです。その彼がウパジ・コレクティヴとの連名で発表した作品がこちらになります。
青年期までインドの地で暮らしたサラシーですが、ロンドンの大学に進学した以降はイギリスを拠点にするように。そんな彼はロンドンで音楽家を志し、北インド古典音楽(ヒンドゥスターニー音楽)を象徴する打楽器タブラの演奏を修得。さらにそれをドラム・セットに組み入れて複合的なドラミングを披露する個性的な音楽家として活動するようになりました。そんな彼はインドの古典音楽家たちとのセッションのほか、ピアニストのカール・ベルガー、サックス奏者のカマシ・ワシントンやシャバカ・ハッチングス、さらに人気サックス&ドラム・デュオ、ビンカー・アンド・モーゼスといったジャズ系の音楽家たちとの交流を深めてゆきます。さらに2016年にはファースト・ソロ・アルバム『デイ・トゥ・デイ』を発表し、大きな注目を浴びるまでになりました。その作品にはシャバカ・ハッチングスやルース・ゴラー(ベース)のほか、インド系の音楽家らが多数参加し、ジャズとインド/ワールド・ミュージックとの融合といったテーマに加え、ミニマル・ミュージックやエレクトロニック、アンビエントといった音楽的要素を取り込むなど、幅広い音楽性を披露していました。
そんな彼が2018年2月にロンドンで行ったライヴの模様を収録したのがこのアルバムです。共演しているウパジ・コレクティヴはインド系ミュージシャンをメインとしたグループで、まさにサラシーがインド音楽とジャズの接点を探るのに最適な共演グループと言えます。ここで演奏しているのは1960年代末~1970年代にかけて特に人気を博したスピリチュアル・ジャズの名曲たち。ジョン・マクラフリン&シャクティ、ドン・チェリー、ファラオ・サンダース&レオン・トーマス、アマンシオ・ダシウバ、アリス・コルトレーンといったアーティストらのナンバーのほか、インド古典曲やシタール奏者ラヴィ・シャンカールの曲なども取り上げています。そしてサラシーによるタブラのほか、バーンスリー(インドの笛)、シタール、カンジーラ(インドのフレーム・ドラム)などといったインド系の楽器を取り込み、ジャズ・スタイルのバンド・サウンドとの絶妙なコラボレーションを展開。まさにインド音楽とジャズとの接点を、この2枚のCDを通じて探り続けます。
ジャズらしいインプロヴィゼーションの世界と、インド音楽が持つ神秘的な音世界との融合を是非ともお楽しみください。
●日本語による説明をつけた帯付き。日本語解説は同封しておりません。
発売・販売元 提供資料(2020/03/12)