早逝のフォーク・レジェンド、スティーヴ・グッドマンの原点、ここにあり。
まだレコード契約を手にする前の彼が1969年に行ったライヴの貴重な発掘未発表音源がCDで登場!
後にアーロ・ガスリーやジョーン・バエズ、ジュディ・コリンズなどにカヴァーされたフォーク・スタンダード「City of New Orleans」を世に送り出したフォーク・レジェンド、スティーヴ・グッドマン。 シカゴ出身の彼は、1960年代後半から1984年、白血病でわずか36歳で亡くなるまでの短い間、ミュージシャンズ・ミュージシャンとして音楽ファンから支持を集めていた。
その彼が1971年にレコード契約を手にする前の貴重な未発表ライヴ音源が発掘された。今回リリースされる『LIVE '69』は、タイトル通り、彼が1969年地元シカゴで行ったライヴを収録したものである。
1969年当時、その卓越したソングライティングとミュージシャンシップ、またパフォーマーとしてステージで見せる人柄やユニークな演奏スタイルによって、地元シカゴではすでに人気を集める存在であったスティーヴ・グッドマン。その年、イリノイ大学の生徒で、自らフォーク音楽の司会も務めていたリッチ・ウォーレンは、スティーヴをヘッドラインとしたショウを企画したのだった。大学の講堂を会場にしたこのショウにリッチ・ウォーレンは、Tandberg64Xテープとシュアのリボン・マイクを2本、そしてAKG202Eマイクに、簡素なShureのミキサーを持ち込み、その模様を収録することにしたのであった。そして半世紀以上もたった2020年、その時の音源が発掘され、日の目を見ることとなった!
本作『LIVE '69』は、フォーク・シーンのライジング・スターとして上り調子のスティーヴ・グッドマンをとらえた貴重なライヴ・アルバムとなる。のちに彼の代表曲となる「City Of New Orleans」を発表する数年前に行われたこのライヴで一つ特徴的なのは、彼が非常に多くのカヴァー・ソングをセットに取り入れていることであり、また取り上げているのがスタンダード・ナンバーにウィリー・ディクソンやマール・ハガード、ボブ・ディラン、さらにはビートルズやジェファーソン・エアプレインの楽曲をメドレーにしたものまで、実に多種多彩であることだ。その点について、このライヴをレコーディングした張本人であり、本作のライナーノーツも手掛けているリッチ・ウォーレンはこうつづっている:「フォーク・ラジオに関わってもう50年になるけど、その間何百ものアーティストのライヴを収録した。しかし、スティーヴ・グッドマンほど、エネルギッシュで活気に満ち、幅広いレパートリーに観客を喜ばすすべを全部備えたアーティストはいなかった。このアルバムは、『City Of New Orleans』というヒットを世に送り出す前から彼がステージをさらっていたことを証明するものだ」
スティーヴ・グッドマンの『LIVE '60』――貴重なアメリカン・ミュージックの記録が、今また発掘された。
発売・販売元 提供資料(2020/02/28)