1978年にデビューし、そのブルーズに根付いたハード・ロック・サウンドでイギリスやヨーロッパ、そして日本でも大きな人気を博している、稀有のフロントマン、デイヴィッド・カヴァデール率いるホワイトスネイク。彼らにとって初のプラチナム・ディスクとなり、全米を含む世界規模での成功へと彼らを導いた作品が、「ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー」や「スロー・アンド・イージー」、そしてアルバム・タイトル曲「スライド・イット・イン」といったハード・ロックの名曲を収録し、全世界で600万枚以上のセールスを記録する、1984年にリリースされたこの名作『スライド・イット・イン』だ。
2019年3月には、アルバム発売から35周年を記念した豪華7枚組ボックス・セット『SLIDE IT IN: THE ULTIMATE SPECIAL EDITION』がリリースされた。このボックス・セットには、最新リマスター音源を収録したUKミックスとUSミックスに加え、未発表のライヴ音源やスタジオ音源、ミュージック・ビデオやライヴ映像などを収録していたのだが、中でも大きな話題を呼んだディスクが、同作品の35周年記念リミックス音源を収録した『SLIDE IT IN: 35TH ANNIVERSARY REMIX (2019)』だった。あらたなリミックスが施され現代に蘇ったこの作品が、今回単体作品として180グラム重量盤2枚組レッド・ヴァイナルとしてリリースされることとなった!
このリミックス音源に関して、カヴァデールはこうコメントを残している。
「『SLIDE IT IN』は、ホワイトスネイクでは良く知られている、クラシック・ブルーズをベースとしたハード・ロックによりエレクトリックでモダンなサウンドを持ち込んだ、計算されたアルバムとして位置づけられるアルバムだ。俺たちの新たなフック・シティ・フーリガンであり、ミックスの天才、クリストファー・コリアーが、このクラシック・アルバムに手を加え、21世紀の作品として蘇らせてくれた。35年経った今でも、全てのパフォーマンスが新鮮で、そしてクリアに聴こえてくるなんて、本当に素晴らしいよ。メル、コージー、そしてジョンのプレイは、当時のまま生き生きと輝いている。全てのプレイヤーが輝いているよ。クリストファーはオリジナル・レコーディングから最高のサウンドを引きだしてくれただけでなく、アルバムそのものに新たなサウンド的色彩を与えてくれているんだ。個人的にも、この仕上がりには興奮しているよ」
発売・販売元 提供資料(2020/03/13)
Following up the splendid Saints & Sinners album was no easy task, but 1984's Slide It In turned out to be an even greater triumph for David Coverdale's Whitesnake. From the boisterous machismo of "Spit It Out" and "All or Nothing" to the resigned despair of "Gambler" and "Standing in the Shadow," and the embarrassingly silly title track, everything seems to click. For hit singles, look no further than the twin guitar attack of "Guilty of Love" and the sheer poetry and emotion of "Love Ain't No Stranger," one of the decade's greatest power ballads, bar none. Not to be outdone, "Slow an' Easy" is a masterpiece of sexual tension and the kind of power-blues which no one does as well as Whitesnake. On a quirky historical note, Coverdale fired most of the band soon after the album's release, replacing them with younger, prettier faces with which to better conquer America. For that purpose, Geffen Records even released a re-recorded version of Slide It In with flashy soloing from new guitarist John Sykes, sparking an ongoing debate as to which version is better. ~ Eduardo Rivadavia
Rovi
BURRN関連の伊藤正則、広瀬和生さんの解説や意見が読みたかった。
できれば日本版で出して貰いたかった。