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楽譜でわかる20世紀音楽

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フォーマット 書籍
発売日 2020年03月24日
国内/輸入 国内
出版社アルテスパブリッシング
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784865592191
ページ数 292

構成数 : 1枚

はじめに

第1章 20世紀音楽の楽譜を読む
──作曲家の発想の変化が楽譜の変化を生む
白石美雪 聞き手:久保田慶一

第2章 あふれる想いを書き綴った楽譜
──ドビュッシーの静寂・沈黙の音楽
森垣桂一

第3章 原始のエネルギーはどのように楽譜化されたか
──ストラヴィンスキーの原始主義
白石美雪+池原舞

第4章 民俗音楽の採譜と作品の記譜
──バルトークのヴァイオリン音楽
伊東信宏

第5章 革新的な発想で書かれた楽譜
──ロシア・アヴァンギャルドの音楽
中田朱美

第6章 ジャズのイディオムはどのように楽譜化されたか
──ガーシュウィンのシンフォニック・ジャズ
小曽根真

第7章 語りと歌の狭間で
──シェーンベルクの表現主義
長島剛子+梅本実

第8章 新しい音律を求めて
──パーチの創作楽器
柿沼敏江

第9章 内部奏法からプリペアド・ピアノまで
──カウエルとケージの新しいピアノ
白石美雪+井上郷子

第10章 極小形式と楽器法
──ひとつの根本思想から発展するヴェーベルンの音楽
安良岡章夫

第11章 ノイズに満ちた音楽を書きとめた楽譜
──ヴァレーズの音楽
森垣桂一+福田隆

第12章 リリカルな表現の記譜
──ベルクの音楽
土田英介

第13章 さまざまな音楽要素が混在する音楽
──ストラヴィンスキーの新古典主義《兵士の物語》
森垣桂一

第14章 同時代そのものがひしめく機械とノイズの音楽
──ヒンデミットの時事的音楽
長木誠司

楽曲解説/年表
あとがき
索 引

  1. 1.[書籍]

ドビュッシー、ガーシュウィン、ストラヴィンスキー、ケージ……
音楽上の革新はどのように楽譜に書き記されたのか。
演奏家×作曲家×音楽学者のコラボレーションによる知的興奮あふれる講義録!

伝統的な音楽語法に飽き足らず、まったく新しい表現を模索した20世紀の作曲家たち。
彼らは音楽記号を変形したり、新しく考案したり、五線を使わない記譜法を開発したりして、みずからの着想を書き記そうとした。

ドビュッシーの静寂・沈黙の音楽はどう記譜されたのか。
ストラヴィンスキーの原始主義はどのように記述されているのか。
ガーシュウィンはジャズのイディオムをどう楽譜で表現したのか。
ケージやヴァレーズの実験性は楽譜からどう読みとれるのか──

作曲家、音楽学者、小曽根真ほか演奏家がタッグを組み、作曲家たちがおこなった〈紙の上の革命〉の真相を明らかにする。
国立音楽大学でおこなわれた知的興奮あふれる連続講義を書籍化。
ジャズ・ピアニスト小曽根真のガーシュウィン論も収録!

作品の情報

メイン

商品の紹介

CDを聴きながらスコアなどの楽譜をパラパラとページをめくる。譜面の記号を楽器に触れた手が音楽に再生する。音楽のプロットを追うために楽譜を利用する人は多いだろう。そしてページをめくる手を止めてその音符や休符、楽譜1ページに記された記号の意味についてじっくり考えてみようと思う人も少なからずいるだろう。楽譜は作曲家の感情や思想を映す鏡、鏡に映る演奏家の解釈は果たして寸分違わず作曲家の意志と一致しているのだろうか。この本は20世紀の作曲家がどのようにして最終稿に至ったのかを研究者と共に紐解き、作曲家がどのようにアイデアを楽譜に落としていったかを教えてくれる。
intoxicate (C)高見一樹
タワーレコード(vol.145(2020年4月20日発行号)掲載)

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