"1000の音色を持つチェロ演奏"とも評されるSaglio
世界の様々な土地へいざなう11の楽曲
フランス生まれ、ヴァレンシア・ベースで活動するMatthieu Saglioのリーダー・アルバム。Saglioは"1000の音色を持つチェロ奏者"とも評されて注目を集め、ACTでリリースされたバンド、"NES"のメンバーとしても知られている。
アルバムには、Nguyen Le, Nils Petter Molvaerをはじめ、Vincent Peirani, SteveShehanといったゲスト・ミュージシャンが参加し、様々な世界にリスナーをいざなう展開。しかし、これらの音源は、実際の土地の移動は一切ない制作方法。Saglioが、まず、チェロですべてのトラックを録音し、参加ミュージシャンに音源を送り、その上にメンバーが自由に音楽を繰り広げていったとのこと。Saglioからのリクエストはあえて、最小限。共演ミュージシャンの意志と感性に委ねられたといいます。しかし、その手法で、思わぬ成果がなされ、ここに発表されました。
イラン出身ザルブ(トンバク)・マスターBijan Chemiraniがオープニングでアラブ世界にリスナーをいざなった後には、M2でVincent Periraniのアコーディオンが、スペインに連れ立つ展開。一方、セネガルのシンガー、Abdoulaye N'Diayeが切々と歌い上げるM3のタイトル"Metit"は、西アフリカのウォロフ語で「苦しみ」「痛み」を意味し、切々とした世界があり、一方、Nils Petter MolvaerとSteve Shehanが参加するM4では、5/8のビートの中、北の凍てつくような大地が広がります。また、Nguyen Leが参加するM6では不思議なボレロの演奏が繰り広げられます。
チェロをベースに、様々な思いもよらぬ知的な感性の交感が生んだ、ユニークな作品です。
発売・販売元 提供資料(2020/03/17)