フレストが新製作のクラリネットで時代を超える!ヴィヴァルディの最も美しいオペラ・アリアによる「クラリネット協奏曲」世界初録音!
「クラリネットの魔術師」マルティン・フレストのニューアルバムは何とヴィヴァルディのクラリネット協奏曲!ヴィヴァルディの時代にはクラリネットはなかったのになぜ?ソニー・クラシカル2枚目の(メシアン「世の終わりの四重奏曲」を入れると3枚目の)このアルバムについてのそうした問いに、フレストはこう答えています――「これは新旧のユニークな共生であり、クラリネット協奏曲のレパートリーの予想外の方向への大きな進歩です。音楽家としての私の目標は、確立されたレパートリーを演奏するだけでなく、再創造することなのです」。今回のアルバムではそれを示すように、アンドレアス・N・タルクマンが、ヴィヴァルディのオペラやオラトリオから美しい10曲のアリアを選曲し、それぞれをクラリネットのために編曲、一つ一つをクラリネット協奏曲の一つの楽章と見立てて3曲の協奏曲を組み上げてしまうという型破りなアプローチで実現しました。タルクマンは、1956年ハノーファー生まれの作曲家で編曲家。ワーグナーや、モーツァルト、プロコフィエフ、ビゼー、シューベルトなどの編曲ですでに実績があり、その優れた編曲センスが話題になっています。
ヴィヴァルディ時代のクラリネットの前身楽器「シャリュモー」は、現代に比べて非常に簡素なシステムの楽器で、ヴィヴァルディやテレマンが協奏曲を書いています。フレストはこの録音のためにクラリネットの名メーカー「ビュッフェ・クランポン」社に、当時のシャリュモーの素材として通常使用されていた「ツゲ」製の新しいクラリネットの製作を依頼したのです。現代のクラリネットは非常に堅い「黒檀」などが主に使用されていますが、柔らかく軽い材質の「ツゲ」を使用することによって、非常に柔和で、ヴィヴァルディの音楽の再現に相応しく、しかも、これまでと全く異なるサウンドでヴィヴァルディのエッセンスを聴かせてくれる特別な楽器が誕生したのです。バックはピリオド楽器を使用し、時代考証とテクニックを駆使し、アーティキュレーションに工夫を凝らすことで、曲が作られた当時の響きを蘇らせることを探求しているコンチェルト・ケルン。その演奏は創造的で活気のあるものとして知られており、フレストのシャリュモーのまろやかな音色によるクラリネットと、ヴィヴァルディの美しいアリアの新旧の素晴らしい共生が生み出されています。
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ソニー・ミュージック
発売・販売元 提供資料(2020/02/28)
「ビュッフェ・クランポン社が私のために製作してくださったツゲ製のクラリネットにはとても満足しています。この『新しい』楽器から、何と『古風な』サウンドが生み出されることか!それはヴィヴァルディの音楽にピッタリです。モダン・クラリネットの音色とは全く異なり、独自の個性的なサウンドを生み出すことができます。
これまでの演奏活動で、自分の楽器のために新しく作曲された音楽をいくつも吹いてきましたが、過去の音楽を探求することもそれと同じくらい大切にしています。つまり新作でも既存の音楽でも私にとっては再創造がキーワードです。私の『レトロピア』プロジェクトでは、音楽をどうやったらこれまでにない切り口で聴いていただけるかを追求していますが、その時T.S.エリオットのこの言葉を引用するのです:『現在も過去も、未来という時間に生き続け、未来は過去に含まれる』。これが私の音楽の流儀です。過去の音楽も新曲も、どちらも現代に生きる我々の一部であり、演奏史それを再創造する価値があるのです。ヴィヴァルディの最も美しいアリアの数々を3曲のクラリネット協奏曲に仕立ててくれたタルクマン教授にも感謝します。この編曲は、ヴィヴァルディの音楽がいかに多様性に富み、時を超えた価値を持ち続けているかということの力強い証明となるでしょう。」--マルティン・フレスト
マルティン・フレストは、1970年生まれ。ドイツとストックホルムで学び、世界最難関「ジュネーブ国際コンクール」優勝。ウィーン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団などと共演し、現在最も刺激的な活動を展開している「クラリネットの魔術師」。1994年~2013年までスウェーデンBISレーベルに録音。2016年よりソニー・クラシカルへ移籍し、クラシックだけではなくクレズマーや様々なジャンルにも挑戦しています。
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ソニー・ミュージック
発売・販売元 提供資料(2020/02/28)
Clarinetist Martin Frost has a bold, flashy streak that attracts listeners who may not, even on reflection, agree with what he is doing. This is nowhere more true than on this album of Vivaldi, who never wrote for the clarinet and probably barely knew the instrument. Vivaldis concertos were, of course, often arranged for new instruments, by the composer and others, but it is not these that Frost plays here. Instead, arranger Andreas N. Tarkmann creates three new clarinet concertos, arranged and spliced together from various opera and oratorio arias. The reason for this is to exploit the resemblance between the clarinet and the human voice, and the clarinets ability to sound a multi-register range. Whatever one thinks of this idea, its clear that Tarkmann has done his job well, with limpid slow movements like the Adagio opener of the Clarinet Concerto No. 3 in F major, and brilliant instrumental arias like the finale of the Clarinet Concerto No. 2 in D minor, which give Frost the chance to display his considerable chops. As interludes between the clarinet concertos, Frost leads the Concerto Koln historical-performance ensemble in instrumental sinfonias, also taken from operas; these are done in a tumultuous style, and the album as a whole maintains a very high energy level. For many, the sound of Frosts instrument will be the main attraction. Some of the publicity surrounding the album states that Frost plays a chalumeau, a reed instrument that was the clarinets direct ancestor. Thats not quite right: he plays a specially made boxwood instrument with characteristics of both the clarinet and chalumeau, and its gorgeous. Theres also a newly composed chalumeau-and-cello piece at the end, more or less in a Vivaldi style. The whole thing is more Martin Frost than Vivaldi, but it will absolutely catch and hold your attention.
Rovi