ボーダレスかつタイムレスに楽しめるペルーのサイケデリック・クンビア!
ダンス系アフリカ音楽はもちろん、南米などの地域に伝播した"アフロ・ルーツのサウンド"などを含むレアー音源をディグるドイツのレーベルと言えば"アナログ・アフリカ"。レーベル・オウナーのサミー・ベン・レジャブがコンパイルとライナーを担当する制作盤は年に2回ほどリリースがありますのが、そのほか「Limited Dance Edition」と題したヴァイナルのみの限定リリースも同レーベルの人気シリーズです。そんなシリーズの新作を、サンビーニャ・インポートとしてご紹介することにいたしました。
ペルー北東部にあるロレート県の県都で、アマゾン川上流のマラニョーン川に面しているのがイキートスと呼ばれる街。1982年制作の西独映画「フィツカラルド」の撮影地として名高く、水路と空路でしか行き来できないそんな秘境の地で誕生したサイケデリック・クンビア・バンドが本作の主人公ラニール・イ・ス・コンフント・トロピカルでした。歌手のラニールことラウール・ジェレナ・バスケスがリーダーを務めるこのグループは1970年代初頭にイキートスで結成。コロンビアのクンビア、ブラジル北東部のカリンボー、さらにサイケデリックなギター・サウンドを導入したことで独自性を獲得し、イキートスで成功を収めた彼らは、後に首都リマへと赴き、MAGスタジオで初レコーディングを経験します。しかし独立心旺盛なラニールはアマゾン地域で初となるレコード・レーベル"Produccions Lleren"を立ち上げ、同シーンの中心人物のひとりに目されるまでになりました。
そんなラニールとそのグループのキラーチューンばかりをコンパイルしたのが本作です。彼らの音源は、サイケデリック・クンビア~チーチャのコレクターの間で高値で取引されるほど人気が高く、希少価値もありましたが、今回アナログ・アフリカによって制作されたこの14曲入り編集盤LPの出現によって、より多くの音楽ファンも楽しめるようになりました。
クンビアらしいもっさりとした2拍子にカリンボーの持つ祝祭感、そしてサイケなエレクトリック・ギター・サウンドがもたらす恍惚感…これらが組み合わさって誕生したアマゾン・ダンス・サウンドは、一度聴いたら病みつきになります。そしてボーダレスかつタイムレスに楽しめるレコードとして、広くお薦めいたします。
●日本語による説明をつけた帯付き。日本語解説は同封しておりません。
発売・販売元 提供資料(2020/03/12)