2020年代に継承されるポップ・パンクの本流――。
全世界のポップ・パンク・キッズに愛されるオール・タイム・ロウ。彼らの新しい時代の幕開けを飾るニュー・アルバム『WAKE UP, SUNSHINE』完成!アナログLP発売!!
米メリーランド州を拠点とし、ポップ・パンク・シーンの礎を築いたスーパー・バンド、オール・タイム・ロウ。2003年に結成して以来、全世界のポップ・パンク・ラヴァーに愛されるバンドのひとつに数えられる彼らは、その高いソングライディング力と、キャッチーなメロディ、メンタリティをもって各国にて熱狂的なオール・タイム・ロウ信者を生んでいる。
2017年に名門FUELED BY RAMENへ電撃移籍、同年移籍第一弾となる『LAST YOUNG RENEGADE / ラスト・ヤング・レネゲイド』をリリースし、米Billboard 200アルバム・チャートのTOP10入りを果たしたが、2020年、FUELED BY RAMENからの第2弾となるニュー・アルバム『WAKE UP, SUNSHINE』をリリースする。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2020/02/21)
約3年振りとなる新作で、彼らは自分たちの基本に立ち返ったという。バンドのメンバー4人は、ナッシュヴィルにあるドラムスのライアンのスタジオと、カリフォルニア州パーム・スプリングスのレンタル・ハウスにてレコーディングをスタートさせた。文字通り顔と膝を突き合わせながら、彼らはソングライター、プロデューサー、コラボレーターである盟友、ザック・セルヴィニ(blink-182, Good Charlotte, ONE OK ROCK, FEVER 333他)とともにアルバムに収録される15曲を制作した。
「原点に立ち戻ってみたんだ」アルバムの制作過程についてアレックスはそう語る。「4人全員で一つ屋根の下でアルバムを作ったのは、ずいぶん久しぶりのことだったから、そのことがテーマの中心となった。俺たちは17年間ずっと同じバンドにいるんだからね。それぞれがアイディアを持ち寄った。俺たちが一緒に過ごした中で生まれた魔法のような瞬間が、アルバムから聴こえてくると思うよ」
メンバーがそう語るオール・タイム・ロウの通算8作目となる『WAKE UP, SUNSHINE』には、結成以来彼らが積み上げてきた経験とダイナミックなサウンドを抽出したエッセンスのような作品だ。また「Favorite Place」でのThe Band Caminoや「Monsters」でのblackbearなど新たなアーティストをコラボレーターとしてオール・タイム・ロウ・ワールドへ引き入れている。アルバムからは、先行シングルとして胸が弾むポップ・アンセム「Some Kind Of Disaster」が1月にリリースされたが、リリースから僅か1ヵ月足らずで4千万回以上のストリーミング再生数を記録。米ビルボード誌に「"SOME KIND OF DISASTER"は、オール・タイム・ロウの新たな幕開けを飾るだろう」と評された。
今から遡ること17年前、ボルチモアの地下室で彼らのハートに火をつけた同じ炎を、彼らは2020年、新作『WAKE UP, SUNSHINE』で蘇らせた。4人の幼馴染みは、再び小さな部屋に集まり、ケーブルを繋ぎ、電源を入れ、17年前と同じスピリットで、しかし何百万人の前で演奏してきた経験と熟練をその身体に沁み込ませながら、ポップ・パンクの頂点を極めるアルバムを完成させたのだ。『WAKE UP, SUNSHINE』を前にジャックはこう語るのだ。「特別ななにかを成し遂げられたと思っているよ。4人一緒に音楽に向き合って、オール・タイム・ロウの代表作をまたひとつ作ることができたんだから。」(2/2)
発売・販売元 提供資料(2020/02/21)
超アンセミックな"Some Kind Of Disaster"と"Sleeping In"という鮮烈な先行カットの連弾を前ぶれとして完成された3年ぶりのアルバム。2019年に『Nothing Personal』(2009年)の10周年企画を行ったことも作用したのか、今回は原点回帰を意識して4人で膝を突き合わせて曲作りを進めていったそう。盟友ザック・セルヴィニ(ブリンク182、フィーヴァー333ほか)の息の合ったサポートも得つつ、結果的にはレジェンドらしい安定感や円熟味に寄りかからずポップ・パンクの初期衝動に立ち返った激キャッチーで熱いナンバーがズラリと並ぶ。ブラックベアを迎えた重たいラップ入りの"Monsters"やバンド・カミーノとのブライトな"Favorite Place"というコラボも良いスパイスになった堂々の大傑作だろう。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.437(2020年3月25日発行号)掲載)