全米5週連続1位の大ヒット『スターボーイ』から約4年を経て届けられた待望のフル・アルバム。全編アッパーな印象だった前作に比べ、本作では初期のアンビエントな内省性への原点回帰が見られ、キャリアの総決算的な仕上がりとなった。マックス・マーティン、スウェーデンのオスカー・ホルターと組み全米全英両チャートを制した、A-ha直系の疾走エレポップM-9、現行のヒップホップシーンと呼応するM-7などのキャッチーなシングルに加え、アンビエントでメランコリックな大作M-13(マリオ・ワイナンズ参加!)やM-14、ドラムンベースとクールな美メロが心地よいM-3など、多彩で攻めの効いた楽曲と自身の翳りある澄んだ美声は、もはや孤高の域に達している。なおジャケット写真のいで立ちでストーリーが展開される各曲のMVも必見だ。 (C)岡本大輔
タワーレコード(2020/05/13)
漆黒の夜を超え、求めるは眩い光―。全く新しいザ・ウィークエンド。
メランコリックでエモーショナル、唯一無二の音楽性で世界を魅了する"新世代R&Bスター"、ザ・ウィークエンド。2018年末の初来日公演も記憶に新しい彼が、オリジナル・アルバムとしては『スターボーイ』(2016年12月)以来となる待望の新作をリリース!
全米、全英を制した2大ヒット・シングル収録!
◎全米No.1「ハートレス」
◎全英No.1「ブラインディング・ライツ」
限定カセット・テープ
発売・販売元 提供資料(2020/02/20)
カナダ出身のウィークエンドことエイベル・テスファイが発表したニュー・アルバム。まず耳に入ったのはサウンドスケープだ。ひとつひとつの音が丁寧に磨かれ、無駄な音がない。リヴァーブやディレイを駆使した立体的な響きは妖しくも官能的で、極上のトリップ感覚をもたらしてくれる。R&Bを軸にしつつ、アンビエント、ニューウェイヴ、スクリュー、ディスコなどの要素が入り乱れる内容は、耳を虹色に染めてくれる。"Hardest To Love"では性急なドラムンベースのビートを刻み、"Blinding Lights" はA-haを想起させるエレポップだ。表題曲もおもしろい。ひたすら4つ打ちを鳴らすビートは中毒性が高く、甘美なエイベルの歌声もグッド。
bounce (C)近藤真弥
タワーレコード(vol.438(2020年4月25日発行号)掲載)