米メリーランド州を拠点とし、ポップ・パンク・シーンの礎を築いたスーパー・バンド、オール・タイム・ロウ。2003年の結成以来その高いソングライディング力と、キャッチーなメロディ、メンタリティで各国にて熱狂的な信者を生んでいる。2017年に名門FUELED BY RAMENへ電撃移籍、2020年、FUELED BY RAMENからの第2弾となる今作をリリース。通算8作目となる本作は、結成以来彼らが積み上げてきた経験とダイナミックなサウンドを抽出したエッセンスのような作品。 (C)RS
JMD(2020/02/22)
受け継がれてきたポップ・パンクの継承--北米を中心としたツアーを大成功に収め、ALL TIME LOWが新たなスタジオ・レコーディング・アルバムを、Fueled By Ramenからリリース。
米メリーランド州を拠点とし、ポップ・パンク・シーンの礎を築いたスーパー・バンド、オール・タイム・ロウ。2003年に結成して以来、全世界のポップ・パンク・ラヴァーに愛されるバンドのひとつに数えられる彼らは、その高いソングライディング力と、キャッチーなメロディ、メンタリティをもって各国にて熱狂的なオール・タイム・ロウ信者を生んでいる。
2017年に名門FUELED BY RAMENへ電撃移籍、同年移籍第一弾となる『LAST YOUNG RENEGADE / ラスト・ヤング・レネゲイド』をリリースし、米Billboard 200アルバム・チャートのTOP10入りを果たしたが、2020年、FUELED BY RAMENからの第2弾となるニュー・アルバム『WAKE UP, SUNSHINE』をリリースする。
通算8作目となる『WAKE UP, SUNSHINE』には、結成以来彼らが積み上げてきた経験とダイナミックなサウンドを抽出したエッセンスのような作品だ。また「Favorite Place」でのThe Band Caminoや「Monsters」でのblackbearなど新たなアーティストをコラボレーターとしてオール・タイム・ロウ・ワールドへ引き入れている。アルバムからは、先行シングルとして胸が弾むポップ・アンセム「Some Kind Of Disaster」が1月にリリースされたが、リリースから僅か1ヵ月足らずで4千万回以上のストリーミング再生数を記録。米ビルボード誌に「"SOME KIND OF DISASTER"は、オール・タイム・ロウの新たな幕開けを飾るだろう」と評された。
発売・販売元 提供資料(2020/02/20)
超アンセミックな"Some Kind Of Disaster"と"Sleeping In"という鮮烈な先行カットの連弾を前ぶれとして完成された3年ぶりのアルバム。2019年に『Nothing Personal』(2009年)の10周年企画を行ったことも作用したのか、今回は原点回帰を意識して4人で膝を突き合わせて曲作りを進めていったそう。盟友ザック・セルヴィニ(ブリンク182、フィーヴァー333ほか)の息の合ったサポートも得つつ、結果的にはレジェンドらしい安定感や円熟味に寄りかからずポップ・パンクの初期衝動に立ち返った激キャッチーで熱いナンバーがズラリと並ぶ。ブラックベアを迎えた重たいラップ入りの"Monsters"やバンド・カミーノとのブライトな"Favorite Place"というコラボも良いスパイスになった堂々の大傑作だろう。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.437(2020年3月25日発行号)掲載)