初期のアンビエントな内省性への原点回帰が見られる傑作
A-ha直系のエレポップ(9)、リリース時のシーンと呼応する(7)などのキャッチーなシングルなど、多彩で攻めの効いた楽曲と自身の翳りある澄んだ美声に酔いしれる傑作。ひとつひとつの音が丁寧に磨かれ、無駄な音がない。キャリアの総決算的な仕上がりとなった必聴作!(2020年作品)
タワーレコード(2024/06/26)
メランコリックでエモーショナル、唯一無二の音楽性で世界を魅了する"新世代R&Bスター"、ザ・ウィークエンド。2018年12月の初来日公演も記憶に新しい彼が、オリジナル・アルバムとしては『スターボーイ』(2016年)以来となる待望の新作を完成させた! (C)RS
JMD(2020/02/21)
漆黒の夜を超え、求めるは眩い光―。全く新しいザ・ウィークエンド。
メランコリックでエモーショナル、唯一無二の音楽性で世界を魅了する"新世代R&Bスター"、ザ・ウィークエンド。2018年12月の初来日公演も記憶に新しい彼が、オリジナル・アルバムとしては『スターボーイ』(2016年)以来となる待望の新作『アフター・アワーズ』を完成させた。
2019年12月に突如リリースされた2曲の先行シングルは軒並み大ヒットを記録。「ハートレス」がリリース直後に、「ザ・ヒルズ」「キャント・フィール・マイ・フェイス」「スターボーイ」に続く自身4曲目の全米シングルチャート1位に輝くと、2020年に入り「ブラインディング・ライツ」が自身初の全英シングル・チャート1位に輝いた。「ブラインディング・ライツ」はメルセデス・ベンツが2019年発表した電気自動車=EQCのグローバル・キャンペーン・ソングに起用されており、そのCMにはザ・ウィークエンド本人も出演していることも話題となった。
2月19日にはアルバムのタイトル曲「アフター・アワーズ」は、今どき珍しい6分を超える大作で、今までのザ・ウィークエンドのサウンドを更に進化させたアンビエントな要素が打ち出され、ASMR的なノイズも随所にちりばめられるなど、聴覚から人間の本能を刺激する革新的なサウンド・アプローチを見せている。
先行リリースされた「ハートレス」「ブラインディング・ライツ」「アフター・アワーズ」の3曲からだけでも推測されるように、音楽的にもビジュアル的にも従来のイメージを自ら打ち破り、新しい境地へと挑戦した"全く新しいザ・ウィークエンド"が放つ待望の新作、乞うご期待!
発売・販売元 提供資料(2020/02/20)
カナダ出身のウィークエンドことエイベル・テスファイが発表したニュー・アルバム。まず耳に入ったのはサウンドスケープだ。ひとつひとつの音が丁寧に磨かれ、無駄な音がない。リヴァーブやディレイを駆使した立体的な響きは妖しくも官能的で、極上のトリップ感覚をもたらしてくれる。R&Bを軸にしつつ、アンビエント、ニューウェイヴ、スクリュー、ディスコなどの要素が入り乱れる内容は、耳を虹色に染めてくれる。"Hardest To Love"では性急なドラムンベースのビートを刻み、"Blinding Lights" はA-haを想起させるエレポップだ。表題曲もおもしろい。ひたすら4つ打ちを鳴らすビートは中毒性が高く、甘美なエイベルの歌声もグッド。
bounce (C)近藤真弥
タワーレコード(vol.438(2020年4月25日発行号)掲載)