南米パラグァイのポピュラー音楽はこうしてはじまった!パラグァイ・アルパの巨匠がブエノス・アイレスで残した究極の名演の数々! (C)RS
JMD(2020/03/13)
南米パラグァイのポピュラー音楽はこうしてはじまった!
パラグァイ・アルパの巨匠がブエノス・アイレスで残した究極の名演の数々!!
ご好評いただいている『南米フォルクローレの原風景』(DISCOLOGIA-018)でも詳しくご紹介しましたが、1930年代から50年代にかけてのブエノス・アイレスには南米各地から音楽家たちが集結。新しい音楽シーンを生み出そうとしていました。中でも才能あふれる音楽家たちをたくさん輩出したのがパラグァイです。当時のブエノス・アイレスにおけるパラグァイ音楽シーンは、フォルクローレの重要な一部分を形成していたと言っても過言ではありません。
そしてその最重要人物と目されるのが、パラグァイを代表する楽器であるアルパ(インディアン・ハープ)の名手であるフェリクス・ペレス・カルドーソです。16世紀にキリスト教の宣教師たちによってもたらされたアルパとギターというシンプルな編成で、パラグァイ独自の音楽スタイルを作り出してしまったのがこの人でした。
このアルバムではそんなペレス・カルドーソの日本におけるはじめてのCDアルバムです。30年代後半から亡くなる52年までにブエノス・アイレスで残した名演を一挙に28曲も収録。代表曲のすべてを網羅した決定版と言っていいでしょう。
アルパを中心にした華やかなインスト演奏から、アルパとギターを伴奏にした古雅な響きを持つ男声二重唱。さらにアルパとフルートやヴァイオリンなどを織り交ぜた新しいパラグァイ音楽創成の試みや、アルゼンチン・フォルクローレのリズムや形式を取り入れた斬新な音楽など、ペレス・カルドーソが残した多彩な音楽性を、1枚のアルバムで一挙に楽しませてくれる内容です。もちろん、初期のパラグァイ音楽ならではの素朴かつ繊細な美しさを持つ独特の旋律も、全編でたっぷり楽しむことができます。
パラグァイ音楽の魅力にたっぷり浸ることができる決定版。ディスコロヒアですから、いつも通り、詳しい解説と優れたマスタリングでお届けいたします。
●選曲/解説:田中勝則
発売・販売元 提供資料(2020/03/12)