| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2020年05月08日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Pan Classics |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | PC10408 |
| SKU | 7619990104082 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:14:06
【曲目】
ニコラ・マッテイス(1650-1714):アリア・ファンタジア
ロマヌス・ヴァイヒライン(1652-1706):パルティータ第3番
ビアジョ・マリーニ(1594-1663):ソナタ『ラ・モニカ』
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(c1623-1680):ソナタ第4番
アンドレア・ファルコニエーリ(c1585-1656):フォリア
ハインリヒ・ビーバー(1644-1704):パルティータ第5番
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):チャッコーナ
ヨハン・パウル・ヴェストホフ(1656-1705):リュートを模して
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):2声のソナタ BuxWV272
マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):アリア『ラ・ベルガマスカ』
パオロ・チーマ(c1575-1622):ソナタ第2番
【演奏】
リナ・トゥール・ボネ(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ、指揮)
ムジカ・アルケミカ
【録音】
2019年12月12-14日/ローマ、聖エリギウス教会

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初聴から数年間、Nicola Matteis Jr.〈Alia Fantasia〉の録音を探していて、ボネ女史の演奏を選択。旋律線が極繊の美しさ、鋭敏な美しさ、冴え冴えとした楽音が秀抜だった。私は満月よりも繊月が好きな趣味嗜好なので、とても気に入って愛聴。日本の古典華道で謂う、生花(松月堂古流)や立花(池坊)などの作品がもつ気配や雰囲気と通じるボナ女史の演奏個性と私には感じられるのである。
そして、必聴のTr.4シュメルツァーとの再会である。悲嘆や悲愁や憤怒など、愁傷で難しい状態でも触ることが能う優れた癒し手のように感じたのである。ボナ女史によるシュメルツァーの企画アルバムの録音も期待する。
Tr.13ブクステフ―デ〈BuxWV272〉も情感の表現に優れ、新たな耳にしてもらったと感じている。
美は能動的な営みで獲得することが必要、それ故、懈怠の常態化ではあり得ず、理不尽や不条理など醜悪は受動的に得られる。息子と社会問題に巻き込まれて以来、痛感。
ウィ―ン旅行の思い出のひとつ、風に敏感な軍人プリンツ・オイゲンとして、ベルヴェデ―レ宮殿の思い出が強く残っているのは、クリムトらの作品だけでなく、軍人の専門性の一端を体感したように感じたから。庭園でモ―ツァルトの旋律に乗って吹く風を感じた追憶。眺めだけでなく美しい風が吹く夏の離宮。
聴き手に、気付きと解放そして有意義な時間旅行を贈る、奥妙なアルバム。