バンドエイドの提唱者としても知られるボブ・ゲルドフ率いるアイルランド出身のパンク・バンド、ブームタウン・ラッツ。2013年に再結成を果たした彼らが、約36年振りのニュー・アルバムをリリースすることを発表した!
1975年にアイルランドはダブリンで結成された彼らは、パンク・ブーム真っ只中の1978年、シングル「Rat Trap」でアイルランドのバンドとして初めて全英チャートのNo.1を獲得。そして1979年、実際に起きたライフル乱射事件を描いた「I Don't Like Monday/哀愁のマンデイ」が世界的な大ヒットに。その後6作をアルバムをリリースするが、1980年代に入るとボブ・ゲルドフはチャリティ活動にも力を入れ始め、ウルトラヴォックスのミッジ・ユーロとともに、バンド・エイド、そしてライヴ・エイドを提唱した。またその後、ソロ・アルバムもリリースしている。
1984年のスタジオ・アルバム『IN THE LONG GRASS』以来、約36年振りとなる新作スタジオ・アルバム『CITIZENS OF BOOMTOWN』。2013年に正式に再結成を発表し、ツアーやライヴを行っていた彼らだが、2017年に実に久しぶりにスタジオに入り、アルバムの制作に取り掛かり始めたという。再結成に参加したメンバーは、ボブ・ゲルドフ (Vo)をはじめ、ギャリー・ロバーツ (G)、ピート・ブリケット (B)、そしてサイモン・クロー (Ds)の4人。プロデュースはピート・ブリケットが手掛けている。
今何故新作なのか?その問いにゲルドフは、以下のように答えている。 「それがバンドのやることさ。やつら(バンド)はアルバムを作る。ソングライターは曲を作る。今現在、我々を取り巻いているヒートアップした新しい環境に対してやることが一杯あるんだ。俺たちのバンド名が、あの偉大な音楽活動家、ウディ・ガスリーから取ったことを世間は忘れている。ブームタウン・ラッツは常に、ロックンロールが一種の音楽的アクティヴィズムであることを示している。例え単なる音だけであっても、男の子/女の子についてだけであっても、特に何についてなくても、一般的なことすべてについてであっても、辛辣な議論であっても・・・何であっても、音楽には意図と目的があるのさ」
アルバムからは先行シングルとして「Trash Glam, Baby」がリリース。往年のブリット・ロックを彷彿させるような、ほろ苦い哀愁のメロディに、ボブ・ゲルドフ節が炸裂するこのナンバーは、ブームタウン・ラッツの復活を高らかに宣言するアンセムでもある。ボブ・ゲルドフによると、歌詞のインスピレーションになっているのは、彼がロンドンのキングス・ロードにあるチャリティー・ショップで見かけた、退屈な週末を友人とぼやいている、グラム・ファッション風の少女だったそう。「退屈な週末へのよくあるアンセムさ。彼女は'レトロ'な感じにも見えなかった。若さゆえの非凡さ、美しさを持っていたんだ」
発売・販売元 提供資料(2020/02/14)