インド出身でNY在住のマルチな才能による2作目が日本独自CD化。ジミヘンとディラとムーディーマンとビョークの影響をすべて露わにしたような音像は形容しづらい魅力に溢れていて、混沌としたアルバムながら、本人の気怠い歌声のせいか不思議にクールな統一感もある。あえて言うならインディー趣向の強いネオ・ソウルか。オーガニックかつサイケ、メロディーメイカーかつドープなトラックメイカー、そんな多彩さに圧倒される逸材。
bounce (C)池谷瑛子
vol.437(2020年3月25日発行号)掲載(2020/03/25)
カテゴライズ不能のグルーヴィな楽曲の数々。Moodymannも認めた唯一無二の音世界を生み出す奇才による2ndアルバム日本盤が登場!!!
インド北東部アッサムで生まれ、現在はブルックリンを拠点に世界中を飛び回るプロデューサー/シンガー/マルチインストゥルメンタリストのjitwam(ジッワム)。サイケロックやヒップホップ、ハウスミュージック、ソウル、ジャズをシームレスに取り入れたサウンドは高く評価され、デトロイト・シーンのカリスマ・Moodymannの『DJ-Kicks』に楽曲がコンパイルされた。また、ライブにおいてはRoy Ayersのオープニングも務めた経験を持つ。そんな彼の2ndアルバム『HONEYCOMB』に5曲ものボーナストラックを追加した日本国内盤がリリースされる。この作品はクラブシーンでヘビロテ間違い無しのダンスミュージックとしての側面と、バンドセットで堪能したいライブミュージックとしての側面の旨みを凝縮した仕上がり。インド出身の個性豊かな作曲家の系譜の中においても、欧米の職業音楽家たちの中においても特異なポジションに立つ彼。「『HONEYCOMB』はロックンロールがソウルと出会い、ブルースがテクノを歌い、ジャズはどんなものにでも変容する世界なんだよ。」壊れたマイクを使ったようなノイジーな音像のボーカル、生演奏の楽器とシンセや打ち込みの音が絡み絶妙なテキスチャーを纏った音世界がこれ以上ない心地よさに包んでくれる正に唯一無地なアルバム!!!
発売・販売元 提供資料(2020/02/18)