カナダのテクニカル・デスメタルバンド=BENEATH THE MASSACRE(ベニース・ザ・マサカー) 8年ぶりのアルバム『Fearmonger』でシーン復帰!
カナダのモントリオールを拠点とするテクニカル・デスメタルバンド、BENEATH THE MASSACRE(ベニース・ザ・マサカー)が再始動を果たす。2007年に名門Prostheticから『Mechanics of Dysfunction』でデビューすると、天才ドラマー、フロ・モーニエ率いる同郷のCRYPTOPSYにも引けを取らない高度な演奏テクニック、さらにとてつもなく高いポテンシャルを秘めた新人バンドとして注目を集める。翌年には『Dystopia』を、2012年には『Incongruous』を発表するなど快進撃を続けテクニカル・デスシーンで頭角を現した。その年にはドイツのOBSCURAと合同来日公演も実現させ飛ぶ鳥を落とす勢いをみせていたが、その後長い停滞期が訪れる。Ellotによると、学校や仕事に専念する必要があったメンバーがいたこと、そしてDennisとElliotは健康問題を抱えていたことで活動がままならない日々が続いていたという。バンドの継続すら危ぶまれたが、兄弟であり古くからの友人である3人は時々顔を合わせ曲を書き溜めていく。その結果、4作目となる『Fearmonger』のリリースへと実を結ぶこととなる。
今作は8年という長い沈黙を軽々と打ち破る爆発力と予測不能の変則的なビートを誇る驚異的な作品だ。結成当初から、ChristopherとDennisのBradley兄弟による弦楽器隊、そしてヴォーカルであり2人の親友というElliot Desgagnesの関係は不動だ。そして、カナダのベテラン・デスメタルバンドGORGUTSでの活動に注力するため脱退したPatrice Hamelinに変わって2019年に新たに加入したAnthony Baroneも注目すべき才能である。Anthonyは、BABYMETALの神ドラマーとしても知名度を上げている。さらに米国コネチカット州のシンフォニック・デスメタルバンドSHADOW OF INTENTにも在籍するなど引っ張りだこの凄腕ドラマーだ。今作も一筋縄ではいかないBENEATH THE MASSACREの世界をこれでもかと見せつけられる内容である。バンドのサウンドの中核を担うChristopherのひねくれたマインドと、モントリオールのオープンな音楽コミュニティの空気を含んだバンドのサウンドは奇天烈でありながら高い中毒性を誇る。Elliotの言葉からも現在のバンドの状況が良好であることが窺い知れる。「毎日朝9時から17時まで働く生活を送ってきたおかげで純粋に音楽を思い切りプレイしたいという欲求が俺たちに芽生えた。そのおかげで、アンダーグラウンドの音楽やシーンに惹かれていた気持ちを取り戻すことができた。俺たちはそのシーンに戻って熱い情熱を持っている人たちと仕事をしたいだけなんだ。」30分というわずかな収録時間のなかに、純粋な音楽への愛情と邪悪なサウンドが込められた『Fearmonger』は目まぐるしく地獄絵図が展開していく圧倒的な作品だ!
発売・販売元 提供資料(2020/01/24)
光線銃みたいなピロピロギター、カオスすぎる楽曲構成。アルバムトータル全10曲、約30分間の中で1万回ぐらい踏まれてそうな鬼音速バスドラ。このバスドラが鼓膜を容赦なく打ち付けてきて最高に気持ち良い!