フォーマット |
UHQCD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2020年03月25日 |
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規格品番 |
WPCS-13827 |
レーベル |
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SKU |
4943674309856 |
ソプラノのディアナ・ダムラウは、バイエルンで生まれたということもあり、デビュー当時からリヒャルト・シュトラウスを得意としており、日本では、「レコード芸術」誌にて、吉田秀和氏がインディーズ時代のシュトラウス歌曲集を聴いて大絶賛、一躍その名をオペラ・ファンの間に広めた経緯があり、今回のこのアルバムは、まさに彼女にとって"故郷に帰ったようなもの"。ヤンソンスが指揮するバイエルン放送交響楽団との「4つの最後の歌」と「明日に」、そしてドイツ・リートを知り尽くしたピアニスト、ヘルムート・ドイチュの伴奏による歌曲集「おとめの花」を始めとした愛らしいリート(あまり耳にすることのない曲も含む)を、絶妙にコントロールされた美しい声で、表現力豊かに歌いこなし、シュトラウス歌曲の魅力を存分に披露しています。
最後に、2019年11月30日、惜しまれつつもこの世を去った大指揮者マリス・ヤンソンスについて。もとよりリヒャルト・シュトラウスを得意としており、2004年のコンセルトヘボウ管との来日公演でも、素晴らしい「英雄の生涯」を披露して満員の聴衆をうならせたことでも知られています。オーケストラから絶妙の響きを紡ぎだした「4つの最後の歌」、そしてアルバムの最後に置かれた「明日に」。まさに彼の"辞世の句"ともいえる演奏にぜひ耳を傾けてみてください。
ワーナーミュージック・ジャパン
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:13:21
リヒャルト・シュトラウス:
1-4) 4つの最後の歌 Op.150 TrV 296
5) あおい TrV297, Op. posth.
6-9) おとめの花 Op. 22 TrV 153
10) 8つの歌曲 Op.10 TrV 141 より サフラン
11) 5つの小さな歌曲 Op.69 TrV 237 より かわらないもの
12-14) 3つのオフィーリアの歌 Op.67 TrV 238
15) 8つの歌曲 Op.10 TrV 141 より 物言わぬ花
16) 5つの素朴な歌 Op.21 TrV 160 より 矢車菊
17) 8つの歌曲 Op.10 TrV 141 より 何もなく
18) 6つの歌曲 Op.39 TrV 189 より ひそかな歌
19) 6つの歌曲 Op.37 TrV 187 より 私の眼
20) 8つの歌曲 Op.10 TrV 141 より 夜
21) 4つの歌曲 Op.27 TrV 170 より 憩え、わが心
22) 5つの歌曲 Op.15 TrV 148 より 苦悩の讃美
23) 5つの歌曲 Op.39 TrV 189 より 解き放たれて
24) 4つの歌曲 Op.27 TrV 170 より 明日(明日の朝)
【演奏】
ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)
マリス・ヤンソンス(指揮)[1-4,24]
バイエルン放送交響楽団[1-4,24]
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)[5-23]
【録音】
2019年1月21-25日、10月7-11日、ミュンヘン、ヘルクレスザール[1-4,24]
2019年9月11-14日、オーストリア、ホーエネムス、マルクス・ジッティクス・ザール[5-23]
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1.[UHQCD]
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充実の時を迎えるドイツの名花の《4つの最後の歌》。続いてピアノ伴奏で遺作の《あおい》を挟み《おとめの花》から幻想的な雰囲気を持つ傑作《3つのオフィーリアの歌》へと繋ぎます。ダムラウはシュトラウス独特の息の長いフレーズを高い技術と彩りのある豊かな表現を生かした歌唱が素晴らしい。ドイチュのピアノはリートの名手ならではでさすが。ラストはオケ版の《明日の朝》。儚げな美しさが印象的な名曲がいつもに増して胸に迫るのはこの録音の後、惜しまれながら世を去ったヤンソンスの指揮だからでしょうか。精神的、内面的な面を表現している曲が多い今回のプログラムを収めるのにふさわしい。
intoxicate (C)古川陽子タワーレコード (vol.144(2020年2月20日発行号)掲載)
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