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| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2020年02月27日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | CPO |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | 555057 |
| SKU | 4589538752217 |
構成数 : 1枚
【曲目】
フローリアン・レオポルト・ガスマン(1729-1774):アリア集
1.歌劇《スキロのアキッレ》-「Involarmi 盗むために」
2.歌劇《ウティカのカトーネ》-「Se in campo armato 武装隊にいる場合」
3.歌劇《ウティカのカトーネ》-「Dovea svenarti allora その時には気を配り」
4.歌劇《ウティカのカトーネ》-「Per darvi alcun pegno 誓約しないために」
5.歌劇《スキロのアキッレ》-「Ah, ingrato, amor ああ、ありがたき愛」
6.歌劇《ラ・ジンガーラ-放浪者たち》-「Nessuno consola un povero core 貧弱な心を誰も慰めない」
7.歌劇《職人の愛》-「Ah, che son fuor di me ああ、私の外にいる人」
8.歌劇《職人の愛》-「Che vuoi dir con questi palpiti この胸の高鳴りは」
9.アリア「Come mi sprezza ancora どうやって私を軽蔑するのか」
10.歌劇《ライヴァルの女中たち》-「Cogli amanti 恋人を手に入れる」
11.オペラ・セリアより「Barbara e non rammenti バルバラは覚えていない」
12.オペラ・セリアより「Delfin che al laccio infido デルフィン、陰険な罠」
13.オペラ・セリアより「Dove son 私はどこ」
14.オペラ・セリアより「Pallid'ombra 青白い影」
15.オペラ・セリアより「Saprei costante e ardita 絶え間なく大胆に」
【演奏】
アニア・ヴェグリー(ソプラノ)
デヴィッド・スターン(指揮)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
Kleiner Sendesaal im Landesfunkhaus Hannover
2016年2月2-5日…5-7,9-14
2017年11月13-15日…1-4,8,15

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伴奏がオーケストラが北ドイツ放送オーケストラということで、古典派中心に聴いている私には、カラヤンのモーツァルトのような響きを危惧したのですが、最初の曲を耳にした瞬間 ホッとするのを通り越して、鳥肌ものの感動に包まれました。
比較的大きめ(古典派基準なので8型くらい?)のオーケストラで チェンバロの響きがはっきりとブレンドされ、ビブラートも抑え目、そしてティンパニや金管楽器が バロックタイプ?と思われる響きになっています。そして バロックタイプのオーケストラと異なり(笑)変な自発性がなく、指揮者の下で ひとつにまとまった音作りが完成しています。
即ち、伴奏は 古典派音楽を聴くにあたり 最良の音が形成されています。
12曲のアリアを歌うA.Vegryは、素直な発声と確かな技巧をもっていて、緩急の作品において 余裕をもった歌唱を聴かせてくれます。テンポ設定も意図的に走らせて、技巧を見せびらかせるような振る舞いに向くことも無く、適度なビブラートやコロラトゥーラを用いて 上手く感情を描いています。もう少し強弱(特に弱音)を駆使すれば…と思うところもありましたが、それはこのプログラムでは 素人の無知な感想となるのかもしれません。
モーツァルト以外は、日本では、数えるほどしか舞台に乗らない古典派のオペラですが、モーツァルトのようなストーリーに則った感情表現に嵌まった作品とは言えないでしょうが、アリア集のCDとして聴くには 十分に楽しめる曲ばかりです。
ハイドンのオペラアリアを超えるような 珠玉の作品が12曲ほど。ロマン派までのオペラや古典派を好む方には 両手をあげてお薦めできるCDとなっています!