70年代、パンク旋風吹き荒れるブリティッシュ・ロック・シーンに登場した北アイルランドはデリー出身のポップ・パンク/パワー・ポップ・バンド、THE UNDERTONES。80年代ソロ・アーティストとして(さらにその後はUK音楽界の重鎮として)活躍するフィアガル・シャーキーがリード・ヴォーカリストをつとめていたことでも知られる彼らのベスト・コレクションが2枚組のアナログLPでリリースとなる。
1974年に結成された彼らは、1978年シーモア・スタインのSIRE RECORDSと契約、同年秋にデビュー・シングルとなる「Teenage Kicks」をリリースした。10代の衝動をテーマにした、甘酸っぱくポップなメロディのパンク・ナンバーは、BBC Radio1のDJ、ジョン・ピールの琴線にダイレクト・ヒット!2004年に亡くなるまで彼は生涯のNo.1ソングとして、楽曲をプッシュし続けたという。(ちなみにBBC Radio1はジョン・ピール逝去のニュースとともに、「Teenage Kicks」を流し、また墓石には楽曲の歌詞の1節が刻まれているとのこと)この他、「Teenage Kicks」は、AshやOne Direction、さらにGreen Dayの変名カヴァー・バンド、The Cover UpsやKillers、Franz Ferdinandまで、数え切れないほど多くのアーティストによってカヴァーされており、ティーンエイジ・パンク・アンセムとして圧倒的な支持を集めている。
「Teenage Kicks」以外にも、「Jimmy Jimmy」や「Wednesday Week」、「It's Going To Happen!」などの全英TOP20ヒット、「My Perfect Couisn」などのTOP10ヒットを世に送り出した彼らは、1983年にフィアガル・シャーキーが脱退し、解散するまで4枚のスタジオ・アルバムをリリースした。(その後、1999年にフィアガル・シャーキー抜きで再結成)今回リリースとなるベスト・コレクション『WEST BANK SONGS 1978-1983: A Best Of』には、その4作:『TUE UNDERTONES』(1979年)、『HYPNOTISED』(1980年)、『POSITIVE TOUCH』(1981年)、そして『THE SIN OF PRIDE』(1983年)からの楽曲が収録されている。パープルとホワイト、2枚のカラー・アナログを収めたゲートフォールド・ジャケット仕様のアルバムには、THE UNDERTONESのベーシストであるマイケル・ブラッドリーと「Fried & Justified」など音楽業界に関する著作で知られるミック・ホートンによるアルバム・ノーツや、貴重な未発表のバンド写真をフィーチャーした12ページのブックレットも封入されている。また収録されている音源は、THE UNDERTONESのギタリスト&ソングライターのダミアン・オニール監修のもと、全てHDマスター・テープからリマスターされている。
ちなみにバンドによるコンセプトを元にしたアルバム・アートワークは、彼らがリスペクトしてやまない、ローリング・ストーンズの『AFTERMATH』のアートワークからインスパイアされたものだという。時代を超えてロック・キッズに愛される極上のポップでパンクな楽曲がズラリと揃った『WEST BANK SONGS 1978-1983: A Best Of』、全ポップ・パンク/パワー・ポップ・ファン必聴の作品だ!
発売・販売元 提供資料(2020/01/31)