Nujabesやジブリの遺伝子を初期Bonoboが再生したようなチルの新星Kennebecデビュー!!
アーティストが監修を務めるオリジナル・コンピレーション・シリーズで人気を博す〈Late Night Tales〉から派生した姉妹レーベルで、第一弾アーティストのクルアンビンがいきなり世界的ブレイクを果たし、その独特の美学が評価を高めているレーベル〈Night Time Stories〉。「真夜中に聴きたい音楽」をテーマにしたコンピレーション・シリーズがそうであるように、聴き心地の良さをテーマに様々なスタイルのサウンドを世に送り出してきた彼らが、次にリリースするのは、米オレゴン州ポートランドを拠点に、教師をする傍ら、映像音楽家としても活動するエリック・フィリップスによるプロジェクト、ケネベック。
2017年にワシントン州の西部にあるオリンピック半島で過ごしたことをきっかけに、新作の制作に着手し、日本の久石譲やヌジャベス、〈Ninja Tune〉への移籍も話題となったティコらに影響を受けながら、2年をかけてデビュー・アルバム『Departure』を完成させた。幾重にも重なったシルキーなサウンドの中に、繊細な電子音が溶け込んでいく先行シングル「SeasonsChange」を筆頭に聴くだけでリスナーを優しく包み込んでくれるような本作は、オーガニックなビートと浮遊感あるストリングスが生み出すドリーミーで叙情的なサウンドスケープが素晴らしく、「SeasonsChange」の他にも、魅惑的なストリングスと心地良いビートのレイヤーにホーン・サウンドが響き渡る「Kalahari」、メランコリックで物憂げな「Wellspring」、フルートやサックスが温かなグルーヴを生み出す「Quest」。ナショナルジオグラフィックで放送される番組や長編映画、短編映画、ドキュメンタリーやゲームなどの作曲を手がけるエリック・フィリップスのプロデューサーとしての確かな手腕が光る一枚となっている。
発売・販売元 提供資料(2020/01/22)
ナイト・タイム・ストーリーズの新作は、オレゴンはポートランドで活動するエリック・フィリップスのプロジェクトが2年かけて完成させた初のアルバム。久石譲やNujabes、ティコらに影響を受けたそうで、繊細なレイヤーの描く音絵巻は確かにそういった先達に通ずる叙情性を帯びたもの。ナショナルジオグラフィックの番組やゲームなどにBGMを提供してきたという経歴も頷ける、映像を喚起する色彩感覚に富んだインスト集だ。
bounce (C)香椎恵
タワーレコード(vol.436(2020年2月25日発行号)掲載)
悪くは無いが数回聞いたけど印象がないです
音作りも並です
ジャケットはおしゃれなんで部屋の飾り用ですかね