日本を代表するトランペッター、類家心平の4年ぶりニューアルバムが登場。「RS5pb」と言う自身が率いるバンド名をタイトルに冠した意欲作。オリジナル新曲を中心に、ストーンズの美しいバラードをカバー。スウィング、R&B、ロック、アバンギャルド、フリー、あらゆる要素を包含しつつRS5pbと言うバンドにより繰り広げられる音世界、ジャズ新時代の傑作が誕生。
本作ではサックスやストリングスといったゲストを加え、ジャズを超えたあらゆる要素を包含しながら、これまで以上に鋭くも壮大でかつスペイシー、よりスケールの大きなRS5pbサウンドが繰り広げられる作品に仕上がっている。
トランペッター類家心平としての活躍と業界における評価はここ数年凄まじく、2018年公開の映画「坂道のアポロン」におけるディーン・フジオカ演じる純兄(じゅんにい)の実際に流れる音のプレイ、及び5年前公開の同作アニメ版でのプレイ。星野源が2019年秋リリースした<さらしもの>でのトランペットソロでのフィーチャー等、様々な方面からのラブコールが跡を絶たない。
2018年、中国・深センでのジャズフェス出演を経て、その活躍は日本の枠にとどまらず海外に広まりつつあるRS5pb。2020年はこのアルバムから新たな伝説が生まれる。
【メンバー】
類家心平(Tp)
田中tak拓也(G)
中嶋錠二(P, Key)
鉄井孝司(B)
吉岡大輔(Dr)
発売・販売元 提供資料(2020/04/09)
日本を代表するトランペッター、類家心平の4年ぶりニューアルバムが登場。"RS5pb"と言う自身が率いるバンド名をタイトルに冠した意欲作。オリジナル新曲を中心に、ストーンズの美しいバラード「LadyJane」をカバー。スウィング、R&B、ロック、アバンギャルド、フリー、あらゆる要素を包含しつつRS5pbと言うバンドにより繰り広げられる音世界、ジャズ新時代の傑作が誕生。 (C)RS
JMD(2020/01/16)
ジャズ・トランペッター類家心平新譜『RS5pb』。彼固有のフレーズをジャズに投げ続けた稀なアーティストである。そのフレーズの軌跡を辿れば結局『UNDA』になるのかもしれないが、類家という人の放つ音楽には彼固有の曲線がいつも聴こえる。どのようなコンテクストでも表出する分析不能の歌を抱えた人として曲を書き演奏に身をまかせる。今時これほどジャジーな存在はなかなかないだろうと思う。菊地成孔チルドレンの一人であることは間違いないだろうと思うが、菊地マナーが彼の唾液の中に消化された結果として、痕跡のようにあの響きやリズムのフィギュアがこのアルバムの楽曲、演奏に現れる。
intoxicate (C)高見一樹
タワーレコード(vol.144(2020年2月20日発行号)掲載)