ロサンゼルスを拠点に活躍する新進気鋭のマルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサー/シンガーソングライター、Sam Gendel(サム・ゲンデル)。先進的ジャズ・トリオINGAのリーダーとして知られ、ジャズという範疇を超え、ヒップホップやサイケデリックなど幅広い音楽性を取り込みながら自由にサウンドスケープを創り上げている彼が、ノンサッチへ移籍!移籍第一弾となるアルバム『SATIN DOLL』をリリースする。
地元ロサンゼルスで録音された最新作『SATIN DOLL』は、伝統的なジャズに対する未来的オマージュである。アルバムでフィーチャーされているのは、サム・ゲンデル(サックス)、ゲイブ・ノエル(エレクトリック・ベース)、フィリップ・メランソン(エレクトリック・パーカッション)のトリオ編成。このトリオでサムは、マイルス・デイヴィスの「Freddie Freeloader」、チャールス・ミンガスの「Goodbye Pork Pie Hat」、そしてデューク・エリントンの「Satin Doll」といったジャズの名曲を彼ならではのユニークなスタイルで"脱構築/再構築"することに挑戦している。サックスに様々なエレクトロ・サウンドが重なり、交錯し、混ざり合うアルバムの楽曲は、全てライヴ・レコーディングによるものだという。またアルバムのレコーディング・エンジニアとプロデューサーもサム自身がつとめている。
『SATIN DOLL』からのリード・トラックとなるのは、アルバムの1曲目でもあるモンゴ・サンタマリアの「Aflo Blue」。古くはジョン・コルトレーン、最近ではエリカ・バドゥをフィーチャーしたロバート・グラスパー・エクスペリメントなど、様々なアーティストによってカヴァーされている曲だ。これをサムは、エレクトロ・ビートを全面に押し出したアンビエントなサウンドへと再構築した。また彼は、ローファイなミュージック・ビデオの監督も務めている。
Pitchforkに「サム・ゲンデルはスピリチュアル・ジャズの祭壇の下で学ぶ研究生のような演奏をしている。彼の楽曲はコンテンポラリー・ジャズと呼ぶには少々サイケデリックすぎるが、その音楽はポスト・バップ世代の同胞らと同じく、よく研究され統制されている」と表現された彼は、ソロ・アーティストやトリオとしての活動の他にも、ライ・クーダー、ブレイク・ミルズ、サム・アミドン、パフューム・ジニアス、モーゼス・サムニー、ヴァンパイア・ウィークエンドなどのレコーディングやツアーに参加するなど、ジャンルやスタイル、世代の境界を軽々と飛びこえ、独自の音世界を貪欲に、また好奇心旺盛に切り拓き続けているのだ。
【レコーディング・クレジット】
Sam Gendel - Saxofone
Gabe Noel - Electric Bass
Philippe Melanson - Electronic Percussion
Recording Engineer - Sam Gendel
Mixing Engineer - Dean Hurley
Mastering Engineer - Mike Bazzi
Cover artwork (front/back) - Mario Ayala
Produced by Sam Gendel
発売・販売元 提供資料(2020/02/07)