| フォーマット | LPレコード |
| 発売日 | 2019年12月11日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Lawson Entertainment, Inc.(HMV record shop) |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | WQJL126 |
| SKU | 2050268304684 |
構成数 : 1枚

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自分の中では”アイドル”の領域だったので、2004年に本作がCDリリースされた時も、正直、距離を置いていたのだが、発売当時、タワーレコード小倉店で何気に本作を視聴し、その内容の素晴らしさに不覚にも圧倒されてしまった。
オープニングの「S-O-O-N」から弾けていた。歌声こそ初心者マークが外せない危なっかしさを感じたが、楽曲は極上のアダルト・コンテンポラリー仕様の特級品だった。特筆すべきはシャープでスマートなアレンジだ。小気味よいブラスとベースのブレンドが絶妙で、軽快に跳ね回るギターのファンタスティックでワンダーランドなエンディングが乾いた西海岸の涼風を届けてくれた。
続いて流れてきたのは心地よい”ドゥービー・サウンド”のルールに則った「SWEET JOKE」だった。M・マクドナルドというよりも、それをリスペクトしたロビー・デュプリーのテイストに近い。A面の2曲目には必要不可欠な楽曲だ。
中盤の「CAFE B,H」辺りは、タイトルこそトニー・シュートの「CAFE L.A.」を想わせるが、グイグイと押してくるラッシュライフでスノッブな雰囲気は、ライトでメロウなスケープとは全くの”別物”だった。攻めるギターもジェイ・グレイドンふうで切れがいい。
全体的に王道を征くAORのエッセンスを余すところなく”和”の様式に落とし込みながらも、所々にオールド・ファッションドなポップスやボサノヴァを下地にしたシックな楽曲をミックスするなど、最後まで手を抜くことなく、完璧な”和製AORアルバム”に仕上げている。音楽への向き合い方が"ストイック"だし、"真摯"だし、"妥協"といったものが微塵も感じられない。
本作は、同時代の”時流に乗って海外録音してみました”的なスタイル先行のアルバムとは明らかに一線を画している。岡崎友紀というアーティスト名や小悪魔的なショットのジャケットに騙されてはいけない。間違いなく、”買い”だ。