1990年、中心人物のヴォーカルの江戸アケミの急死により解散してしまった、日本のロック史を語る上で絶対に欠かすことのできない最重要バンドのひとつ、JAGATARA。江戸の追悼イベントなどの形でその後も何度か集結していた彼らが、2019年3月、伝説のイベント、Tokyo Soy SourceにおいてJagatara2020として完全復活。そして、江戸の30回目の命日にあたる2020 年1月27日に渋谷クラブクアトロで開催されるJagatara2020「虹色のファンファーレ」と合わせて、じつに30年ぶりの新曲に当時の未発表曲等を追加収録した、イベントと同名のジャイアント・シングルをリリースする。 (C)RS
JMD(2020/01/24)
日本のロック史における最重要バンドのひとつ、JAGATARA が奇跡の復活! 江戸アケミの没後ほぼちょうど30年、Jagatara2020として30年ぶりの新曲を発表! 当時の未発表曲等を追加収録したジャイアント・シングルをリリース!
1990年、中心人物のヴォーカルの江戸アケミの急死により解散してしまった、日本のロック史を語る上で絶対に欠かすことのできない最重要バンドのひとつ、JAGATARA。江戸の追悼イベントなどの形でその後も何度か集結していた彼らが、2019年3月、伝説のイベント、Tokyo Soy SourceにおいてJagatara2020として完全復活。そして、江戸の30回目の命日にあたる2020 年1月27日に渋谷クラブクアトロで開催されるJagatara2020「虹色のファンファーレ」と合わせて、じつに30年ぶりの新曲に当時の未発表曲等を追加収録した、イベントと同名のジャイアント・シングルをリリースする。
なによりもまず、新曲2曲がすばらしい。どちらもOto の作曲で、南流石の作詞、リード・ヴォーカルによる「みんなたちのファンファーレ」は、JAGATARA 再始動を自ら祝うかのような、文句なしに楽しい祝祭性に満ちあふれた楽曲。TURTLE ISLAND/ALKDO の永山愛樹の作詞、リード・ヴォーカルによる「れいわナンのこっちゃい音頭」は、辺境グルーヴと日本の音頭のハイブリッドといった感のきわめて秀逸なナンバー。どちらも、西アフリカあたりの音楽のフレイヴァーを漂わせた、JAGATARAならではの作品。そして、特筆すべきはそのフレッシュさだ。全編からあふれ出るみずみずしさ、新鮮さは、往年のファンはもちろん、JAGATARA 未体験の音楽ファンをも魅了すること間違いない。
Oto 厳選の未発表曲/レア・トラックもすごい。江戸アケミのお気に入りだったという「LOVE RAP」(1988年ライヴ録音)は、「今日はごきげんいかがらっぷ」というフレーズが耳に残る、アグレッシヴなファンク・ロック・ナンバー。「プッシー・ドクター」(1989年ライヴ録音)は、今回の未発表曲の目玉となるであろう。アフロ・ファンク・パンクな前半部分は、1983年のEP「家族百景」でも同様のヴァージョンが聴けるが、ファンカデリック的なスロー・ファンクへと展開する未発表の後半部分がすごい。縦横無尽に駆け巡るEbby のハードなギターと、篠田昌已の豪快なサックスをフィーチャーしたヘヴィなファンク・サウンドに乗せた江戸のシャウトが圧倒的だ。その2曲に加えて、1993年2月7日に渋谷ON AIR EASTで行われたライヴを収録したアルバム『JAGATARA なきJAGATARA 1993.2.7』(1993年)に「ナンノこっちゃい音頭」のタイトルでボーナス・トラック的に収められていた「へいせいナンのこっちゃい音頭」(1989年ライヴ録音)を収録。江戸のギター弾き語りにフールズの伊藤耕がコーラスを付けた(それだけでも感動的だ)、コミカルな表情の下に鋭いメッセージを忍ばせた貴重な一曲。
「みんなたちのファンファーレ」と「れいわナンのこっちゃい音頭」のカラオケ・ヴァージョンも含めてトータル52分超。まさに、ジャイアント・シングル。
発売・販売元 提供資料(2020/01/23)
江戸アケミ没後30年の節目にリリースされた『虹色のファンファーレ』!JAGATARファンにとっては、奇跡の復活となる作品である。2019年3月のTokyo Soy SourceにおけるLiveパフォーマンス等から新曲を期待されていたが、江戸アケミの命日にあたる2020年1月27日渋谷クラブクアトロでのライヴに合わせた形でついに新曲がリリースされた。作品内容は、新曲2曲と貴重な88年/89年の未発表ライヴ音源2曲、93年のリリースされたアルバム収録曲《ナンノこっちゃい音頭》を《へいせいナンノこっちゃい音頭》として再収録、さらにカラオケ2曲と充実満点。彼ら独特のグルーブ感を新しい世代のリスナーにも是非体験して貰いたい。
intoxicate (C)水谷允久
タワーレコード(vol.144(2020年2月20日発行号)掲載)