ブラーのギタリスト、グレアム・コクソン。ブラーとしてだけでなく、ソロ・アーティストとしてもアルバムを発表している彼が初めて手掛けたオリジナル・サウンドトラックのシリーズ2がアナログLPで発売となる。
2017年に制作された英国のダーク・コメディ・ドラマ『THE END OF THE F***ING WORLD (このサイテーな世界の終わり)』。2011年に発表されたチャールズ・フォースマンのグラフィック・モデルが原作となったこのドラマ作品は、シリーズ1で自称サイコパスの少年と、自分の人生のすべてを変えたい少女のロード・トリップとその顛末を追ったものだった。そして今年公開されたシーズン2は、戦慄のロードトリップから2年。過去から逃れるように、新たな生活に突入しようとするアリッサと彼女を追いかける復習に燃える女性、ボニーと、再びアリッサの前に姿を現したジェームスの姿を追ったもの。ダークなトーンと、ブラックなコメディに満ちたこの作品のシーズン1と2のどちらも、グレアムがスコアを手掛けている。
このドラマ・シリーズのサウンドトラックを手掛けたのは、ドラマの監督、ジョナサン・エントウィッスルの希望だったという。NMEにグレアムが語った所によると、彼は監督と話し合い、また脚本と原作を読んで制作に挑んだという。グレアムは、アルバムのレコーディングを自身のホーム・スタジオで行い、またその制作過程について、以下のように語っている。 「1日で3、4曲を作って、レコーディングしたこともあったよ。超凄かったね。今までそんなスケジュールで作品を作ったことはなかったよ。でも観察と解釈を中心に創り上げるプロセスは、馴染み深かったものだった。物事に反応しながら、自分の要素を足していくのは楽しかったよ。さらにこのドラマ・シリーズは特に、僕の中にあるダークな音楽への傾倒と、ダークなユーモアのセンスの両方に響いてきたんだ。とても良い組み合わせだと感じた」
グレアム・コクソンが初めて手掛けたドラマ・シリーズのサウンドトラック・スコアと音楽。彼の新たな才能を垣間見ることのできる作品だ。
発売・販売元 提供資料(2019/12/20)