ユーフォニアムの名手スティーヴン・ミードとブリッグハウス&ラストリック・バンドがタッグを組み、素晴らしいアルバムを作り上げました。
タイトルチューンのユーフォニアム協奏曲「UFOコンチェルト」は、ヨハン・デ・メイが初めてユーフォニアムのために書いた協奏曲で、アメリカ、ヨーロッパの11の吹奏楽団と4つのブラスバンドの共同委嘱で作曲されました。導入部からまさにヨハン・デ・メイらしいハーモニーが鳴り響き、デメイの世界観へと引き込まれます。ソリスト、スティーヴン・ミードが奏でる旋律、テクニックはもちろんのこと、伴奏部を担うブリッグハウス&ラストリック・バンドの色彩感と叙情感溢れるサウンドには魅了されることでしょう。古典的な協奏曲スタイルではなく、全5楽章を連続して演奏されるスタイルで約25分近い大曲となっていますが、その時間を感じさせることのない見事な演奏は必聴です。
また、オープニングを飾るのはジル・ロシャの「ブラインド・スポット」。ジル・ロシャ自身もユーフォニアム奏者と活躍しているほか、作編曲家としても活躍しています。この「ブラインド・スポット」は、スイス・ナショナル・ブラス・ソロ・コンペティションにユーフォニアム奏者ステファニー・ガスポフが出場するにあたり作曲された作品です。コンクール用作品とあってテクニック、歌心など全てを兼ね備えた作品となっています。その他、トム・ダボレンがスティーヴン・ミードのための書いた「シンプル・ギフト」やハワード・エヴァンスの「パストラル;私の喜び、冠よ」など全8作品を収録。全てのユーフォニアム愛好家の道しるべとなるようにとミードの思いが込められた、スティーヴン・ミード渾身の好アルバムです。

発売・販売元 提供資料 （2019/11/20）