ジェイ・クレイトン~ジェリー・グラネリ
40年に渡る活動を重ねる鬼才2人のスポンテニアスなデュオ
スティーヴ・ライヒ、ジョン・ケージといった現代音楽家の巨匠に引き入れられたヴォーカルの異才、ジェイ・クレイトン、ベイエリアを拠点にヴィンス・ガラルディ、モーズ・アリソン、デニー・ザイトリンといったアーティストと共演を重ねてきたドラマー、ジェリー・グラネリ。鬼才二人のデュオ・アルバム。
二人の音楽共演は、40年にもわたるもの。偉大なるパーカッショニスト、コリン・ウォルコットの薦めにもより、1979年、グラネリがコロラド州ボーダーのナロッパでの音楽プログラムにクレイトンを呼んだのが始まり。クレイトンは、ウォルコット、グラネリと共に、即興のコンサートで歌唱。即、共感しあい、深く信頼感を感じあったつながりにより、それ以来3年、プログラムで共演。その後、グラネリがコーニッシュ大学で教鞭をとるために拠点をシアトルに移したのちも、音楽的な親交を深め、グラネリのもつリハーサル・スペースにて、音楽的な発展をさせていきます。
本作は、1986年の二人の初レコーディング『Sound Songs』(JMT) を筆頭とする数々の作品も経ての活動の証を記録した2014年録音作品。
決めごとは最小限で、自然発生的に生み出されたパフォーマンスの数々。ポエトリー・リーディングの形をとるものから、オーソドックスな歌唱もみせつつ、コーラス・ペダルをつかってヴォイスを重ねるイフェクトを絡めたものまで、ヴォイスとパーカッションだけとは思えない刺激的なドラマを見せていくところはこの二人だからこそ。また、もともと、クレイトンの長年のレパートリーでもあるオーネット・コールマンの名曲"ロンリー・ウーマン"も。本能的なクリエーションと、音楽の美しさには、重ねてきた年月も滲みます。
発売・販売元 提供資料(2019/12/10)