ロシアの文豪の血をひくという話題性と共に表現を極めたヴィクトリア
3年ぶりの素晴らしいヴォーカル作品
北欧の仲間の楽曲+自身が影響を受けた世界を表現した11曲
プロデューサーはニルス・ラングレン!
鉄壁の共演仲間とセンスあふれる新人ピアニストが参加
スカンジナヴィアにおいて、もっとも成功を納めたヴォーカリストであり、不動の人気を誇るヴィクトリア・トルストイ、約3 年ぶりとなる待望の新作!透明感を感じさせるヴォイスの質感と共に、心から生まれるヴォーカルの温かみ、スウェーデンのトラディショナルなフィーリングをたたえたどこか懐かしい牧歌的な響きと、朋友アーティストたちのアレンジと共につくられるスタイリッシュな作品世界は、北欧の自然、文化を思わせるものがあり、遠く離れた世界にもワールドワイドにその魅力を伝える音楽としての大切なものを感じさせてくれます。
そんな彼女が、今回、描くのは自身のライフ・ストーリー。
ヴィクトリアは、現在に至るまで、本ACT で『My Swedish Heart』『My Russian Soul』『Letter to Herbie』『Meet Me atthe Movie』と、ロシアをルーツにもつスウェーデン人として、また自身が出会って影響を受けたものをテーマにしたものを基本としてきたわけですが、本作は『Station』と題し、時と場所、自分が旅し、経験してきたものをテーマにした作品。
収録された11 曲は、大きく分けて2 つの構成。一方は、彼女自身が行動を共にしてきたスカンジナビアの仲間たちの作品にスポットライトを当てたもので、レーベル・メイトでもあるIda Sand の曲を筆頭に、デンマーク出身、日本でも人気の高いシーネ・エイ、また、タイトル・トラックは、ヴィクトリア・トルストイと同じスウェーデンのスティーナ・ノルデンスタムの楽曲。一方はスタンダードで、25年に渡って親しんできたというナンシー・ウィルソンを筆頭にボブ・ディランや、アーマッド・ジャマルの名演でも知られる"ポインシアナ"や、ジャズ・ヴォーカルのアイコン、シャーリー・スコットの歌唱で知られるラスト・ナンバーまで。そして楽曲の流れは、前半がルーツに近しいところを中心に後半がスタンダード中心の構成。しかし、それらはヴィクトリア・トルストイという個性を確立したシンガーをコアとして、緩やかに連なり一つの世界となっています。
ヴィクトリアを取り巻く仲間も鉄壁。プロデューサーにはヴィクトリアが全幅の信頼を置くニルス・ラングレンを迎え、ギター、ベース、ドラムは近年10年ほど固定のメンバー。一方、注目はピアニスト。現在27歳ながら、ニルス・ラングレンや、ブラッド・メルドウとの共演作もリリースするメゾ・ソプラノ歌手のアンネ・ゾフィー・フォン・オッターとの共演を果たしたJoel Lyssarides が参加。ヴィクトリアは現在までエスビョルン・スヴェンソンやヤコブ・カールソンといった才人ピアニストを迎えてきていますが、Joel は、それらのメンバーと同様のセンスを感じさせています。
一方では、ロシアが生んだ文豪、トルストイの血を引くシンガーという話題性をもってデビューしたヴィクトリア。しかし、話題性に決して甘んじることない本質的なシンガーの表現は月日を重ねて、味わいを深めています。
発売・販売元 提供資料(2019/12/11)