ノルウェー現代音楽の作曲家ミカルセンによるヴァイオリン協奏曲
ヤン・エーリク・ミカルセンは、豊かで大胆なテクスチュアの管弦楽作品で知られる、ノルウェー現代音楽シーンの作曲家です。2017年にリリースされた「ポートレート」アルバム『サン(Saan)』(ACD5092)につづくアルバムでは、彼の新作の協奏曲が2曲、紹介されます。《ヴァイオリン協奏曲》は、ほっそりした楽器ヴァイオリンの明るい音色と密度の高い管弦楽テクスチュアの交わりを主体に構築された作品です。
第1楽章〈ロンターノ〉第2楽章〈カデンツァ〉第3楽章〈ロンターノ〉第4楽章〈テネブレ〉。終楽章の終わり近く、「現代ヨーロッパのヴァイオリン音楽のランドマーク」への敬意の印としてアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲の開始部分が演奏されます。《Just for You(あなただけのために)》は、「エンタテイナー」ピアニストとして一世を風靡したアメリカのリベラーチェをテーマに「ソロ・ピアノと管弦楽のための協奏曲」として作曲されました。「アフェトゥオーゾ」(愛情をこめて)の第1楽章〈序奏〉(左手のための)。「ロンターノ」(遠くに)の第2楽章〈誕生〉(羊膜腔のもろく透明な膜の中に誕生。双子のひとりは死ぬ)。「ミステリオーソ」(神秘的に)の第3楽章〈リベラーチェとママ〉(露のしずくで真珠の首飾りを作ろう、あなただけのために、あなたのために。この世にあることならあなたのために何だってしよう、あなたのために)。リベラーチェの「パートナー」名をタイトルにした「ラルガメンテ」(寛大に)の第4楽章〈スコット〉(じゃあまた、素敵な夏の日にはいつも。明るく陽気なことならなんでも。いつもそんな風にあなたのことを思っている)。
リベラーチェが必ずといってよいほどショーで演奏した《For You》《When Liberace Winksat Me》《I' ll Be Seeing You》の3つの曲を素材にした作品です。ヴァイオリニストのインゲリーネ・ダール(1980-)は、故郷のスタヴァンゲル、コペンハーゲン、ローザンヌ、ザルツブルクの「モーツァルテウム」で学び、ノルウェー国立音楽大学で二つ目の修士号を取得、2018年、オスロ大学講堂でデビュー・コンサートを行いました。楽器は、Dextra Musica から貸与されたJ・B・ヴィヨム(1848-1850年)のヴァイオリンを弾いています。エレン・ウゲルヴィーク(1971-)は、ドナウエッシンゲンやダルムシュタットなど各地の現代音楽シーンで活躍するピアニストです。ノルウェーを中心に現代音楽アンサンブルに参加、ジョージ・クラムの《マクロコスモス》(SimaxPSC1263)やラッヘンマンたちの曲を演奏した『サリナーデ』(ACD5061)の録音があります。指揮者のアイヴィン・グルベルグ・イェンセン(1972-)は、ノルウェー国立歌劇場の新演出による《ラ・ボエーム》などで注目され、2021年からベルゲン国際フェスティヴァルの芸術監督と総合監督を務めることが決まっています。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2019/11/18)