父であるクリント・イーストウッドの才能を受け継ぐ音楽家の息子カイル・イーストウッドによる素晴らしい映画音楽集!巨匠による映画音楽の名曲の数々と、哀愁の『グラン・トリノ』・・・世界観はそのままに、秀逸なハーモニー、リズム、アレンジでオリジナルなジャズ表現に仕立てた11トラック!!
父であるクリント・イ―ストウッドの才能を受け継ぐ息子、ジャズ・ベーシスト&コンポーザー、カイル・イーストウッドによる珠玉の映画音楽集。ジャズ・プレイヤー/コンポーザーであるのみならず、映画音楽も手がけ、自らのCD作品ではエンニオ・モリコーネの"ニュー・シネマ・パラダイス/愛のテーマ"、また父クリント・イーストウッドの『硫黄島の手紙』をジャズ的なニュー・アレンジで取り上げるなど、話題を呼んできましたが、今回は全編で映画音楽を演奏する注目の作品!
カイルいわく、"自分にとって、一番に情熱を感じるものはもちろん音楽。でも次いで二番目に情熱を感じるものが映画。だから好きな作曲家が書いた素晴らしい映画音楽を再考し、再解釈していくことは楽しいことだと思った。今回は、多くの人が知っている映画のテーマと、さほど有名でなくても、クインテットによるジャズの演奏に相応しい映画音楽という両面から曲を選んでみたかった"とのことですが、本作は、その意思が理想的な形で、結実し、作品化されています。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2019/11/13)
選んだ楽曲は、エンニオ・モリコーネ、ジョン・ウィリアムス、ミッシェル・ルグラン、ヘンリー・マンシーニ、ラロ・シフリン、バーナード・ハーマンといった、映画音楽の巨匠による名曲も多数。楽曲を聴くと、映画のシーンやストーリーまでをも思い起こさせる強力なキャラクターをもったものも多いなか、メロディ部分は基本的にそのままに活かしながら、秀逸なハーモニー&リズム、また、アレンジの妙もベースに表現。ある曲は華麗に、ある曲はリリカルでセンシティヴに描きあげ、かつ、即興的なパフォーマンスも最高に粋に繰り広げるなど、ジャズとして楽しめる演奏に仕立てたセンスはまさに脱帽。大編成を率いて、ゴージャスなアンサンブルを聴かせたラロ・シフリンの楽曲を5人のみでダイナミックに演奏するのを筆頭に、ミステリアスなテーマとスリル感溢れるアドリブが決まる"ピンク・パンサーのテーマ"あり、話題のフランス人ヴォーカリスト、カミーユ・ヴェルトゥのアンニュイかつ、華麗なヴォーカリーズをフィーチャーしてのルグラン・ナンバー"風のささやき"あり、シンプルかつ味わい深さをたたえたモリコーネ・ナンバーなど、どれもが秀逸です!
一方、父クリント・イーストウッドの名作『グラン・トリノ』は、美しくも哀愁と郷愁感が極まる表現で、2ヴァージョン収録。映画では、ジェイミー・カラムが奏で(うたった)このナンバー。ジェントルなヒュー・コルトマンのヴォーカルをフィーチャーし、温かみに満ちたフリューゲルの音色とで描き上げたヴァージョン(M5)も、インストで、切々と奏であげたラスト(M11)も、絶品なものとなっています。
メンバーは、カイル自身が、長く活動を共にするアンドリュー・マコーマック(p)、クエンティン・コリンズ(tp)ら、気心の知れたレギュラーのアーティスト。その友情関係にも温かさを感じます。
たびたび来日もしているカイル。ぜひ、このメンバー、このプロジェクトでのライヴも期待したいところです。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2019/11/13)