Tango In The Night＜Green Vinyl＞

1968年のデビュー以降17枚のスタジオ・アルバムや数々のコンピレーション・アルバム、ライヴ・アルバムなど数多くの大ヒット作品を生み出し、ロック史にその名を刻む重要アクト、フリートウッド・マック。現在までに実に1億2,000枚を超える累計アルバム・セールスを記録し、世界で最も売れたバンドとしてその名を歴史に刻む彼らは、「音楽に多大なる貢献を果たしたバンド」としてBrit Awardで称えられ、またロックの殿堂入りを果たすまさに「伝説」のロック・バンドだ。

彼らの黄金期とも言うべき1975年から1987年の間に発表した5枚のスタジオ・アルバムが、カラー・ヴァイナルとなってそれぞれリリースされることとなった。今回リリースされるのは、ミック・フリードウッド(dr)、ジョン・マクヴィー(b)、クリスティン・マクヴィー(vo, key)に加え、スティーヴィー・ニックス(vo)とリンジー・バッキンガム(g, vo)が加わり、全米1位を獲得した75年の名盤『FLEETWOOD MAC(邦題: ファンタスティック・マック)』のホワイト・ヴァイナル、全米、全英共に1位を獲得し、グラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いた77年の名盤『RUMOURS(邦題: 噂)』のクリア・ヴァイナル、全英1位を記録した79年の名作『TUSK(邦題: 牙(タスク))』の2枚組シルヴァー・ヴァイナル、5週にわたって全米1位を獲得した82年の名作『MIRAGE(邦題: ミラージュ)』のヴァイオレット・ヴァイナル、そして彼らのキャリアにおいて『RUMOURS』に次いで大きな成功を集めることとなった87年の名盤『TANGO IN THE NIGHT(邦題: タンゴ・イン・ザ・ナイト)』のグリーン・ヴァイナルという5タイトルだ。

『TANGO IN THE NIGHT / タンゴ・イン・ザ・ナイト』(1987年作品)
前作発表後、スティーヴィー・ニックスはソロ・アルバムをリリース、リンジー・バッキンガムもソロ・アルバムをリリースするなど、ソロ活動をメインに活動を続けてきた5人のスーパースターたちが再びフリートウッド・マックという名の下に集結し、前作『MIRAGE』より約5年ぶりに発表した通算14作目となる作品が、この『TANGO IN THE NIGHT』だ。"『RUMOURS』の統一性と『TUSK』の魅力的な要素をミックスした作品"とリンジーが語るこのアルバムは、「ビッグ・ラヴ」や「リトル・ライズ」を初めとする全米Top20シングルを4曲生み出し、全世界で1,500万枚を超えるセールスを記録、バンドにとって2番目に最も成功したアルバムとなった。この作品を最後にリンジー・バッキンガムはバンドを脱退、黄金のラインナップでのアルバムとしては最後の作品となる。全米最高7位 / 全英最高1位 / 全世界で1,500万枚を超えるセールスを記録。

Artistically and commercially, the Stevie Nicks/Lindsey Buckingham/Mick Fleetwood/Christine and John McVie edition of Fleetwood Mac had been on a roll for over a decade when Tango in the Night was released in early 1987. This would, unfortunately, be Buckingham's last album with the pop/rock supergroup -- and he definitely ended his association with the band on a creative high note. Serving as the album's main producer, Buckingham gives an edgy quality to everything from the haunting "Isn't It Midnight" to the poetic "Seven Wonders" to the dreamy "Everywhere." Though Buckingham doesn't over-produce, his thoughtful use of synthesizers is a major asset. Without question, "Family Man" and "Caroline" are among the best songs ever written by Buckingham, who consistently brings out the best in his colleagues on this superb album. ~ Alex Henderson