フォーマット |
CD |
---|---|
構成数 |
3 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2019年11月20日 |
---|---|
規格品番 |
KKC2508 |
レーベル |
|
SKU |
4909346019157 |
「トリスタン」が残っていた!
初出音源。ヴィーラント・ワーグナー演出。ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」第2日ですが、この5日前10月27日の公演が本邦初演でした。巨大な舞台で知られるこの作品を日生劇場に収めることは至難の業でしたが、見事に克服し日本でバイロイトを再現しました。当時33歳のマゼールももちろん初来日。マゼールの若々しい推進力あふれる演奏が新鮮。グラインドルのマルケ、ナイトリンガーのクルヴェナルもワグネリアン狂喜の配役で、聴衆の集中度も高く、本場の空気感も最高です。
キングインターナショナル
構成数 | 3枚
エディション | Remaster
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(全曲)
【演奏】
トリスタン:ハンス・バイラー(テノール)、
イゾルデ:グラディス・クフタ(メゾソプラノ)、
マルケ:ヨーゼフ・グラインドル(バス)、
クルヴェナル:グスタフ・ナイトリンガー(バスバリトン)、
ブランゲーネ:カスチン・マイヤー(ソプラノ)、
メロート:バリ・マックダニエル(バリトン)、
若い船乗り:ドナルド・グロープ(テノール)、
牧童:マーチン・ヴァンチン(テノール)、
舵手:ワルター・ディックス(バス)
ロリン・マゼール(指揮)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団
【録音】
1963年11月1日/日生劇場(ライヴ)
-
1.[CD]
-
2.[CD]
-
3.[CD]
さる評論家によると、三幕のイングリッシュホルンのソロは、田園交響曲の五楽章はじめのホルンの旋律をなぞったものだそうです。それもかなり詳細にパクっており、田園なくしてはトリスタンとイゾルデはなかったとまで言い切っています。
いったい両方の旋律のどこが、どこからどこまでが「似て(剽窃して)」いるというのか??(3回同じ三連符を繰り返して4回目が違うところのことを言っているのか?そこぐらいしか見当たらない!)
このようなバカげた論を印刷物にするなど、いくら表現の自由があるからと言って、もはや不見識ではすまされない事例だと思います。
録音状態は同じ1963年ドイツオペラ来日公演の《フィガロ》や《フィデリオ》と比べても良好とは言えず、とくに歌手の声が遠い。しかし遥か極東の地にはじめて《トリスタン》を伝えんとする演奏者やスタッフの使命感はビンビン伝わってくる。特に男声陣(バイラー、ナイトリンガー、グラインドル)の熱演が素晴らしく、遠隔地の公演であっても全く気を抜かないところがどこぞの三大テナーなどとは大違いだ。この歌手たちの気迫と33歳の新鋭マゼールの闘志がぶつかり合い、ベームの《フィデリオ》とは一味違う《トリスタン》の凄演が生まれた。第二幕に加え、第三幕のトリスタンのパートにもカットがあるのが残念だが、CD化を心から喜びたい。
1990年の日本ワーグナー協会の創立10周年記念公演の日本人による同じ日生劇場でのこの曲の日本初演に先立って、記憶を蘇らす音源も、勿論映像も無い状態で、同協会の季報第41号に27年も前のこの公演について記憶のみで綴った感想文「トリスタンとイゾルデの日本初演」をこのCDで確認出来たことに感謝する。
-
もっと見る(全 4 件)
欲しい物リストに追加
コレクションに追加