「女か虎か」というのは、リドル・ストーリー（謎かけ物語）の古典であるけれど、令和３年におけるリドル・ストーリーの１つ目は「燕か虎か」でありました。最後の最後まで予断を許さぬ大接戦の末、前年は地に墜ちた燕が猛虎を見事下す、という意外なる結末がつい先日、我らに明かされたところ。燕がこのままの勢いで野牛（それとも水牛？）をも退治るのか、はこれからのお楽しみね。では、２つ目のは？　それはヒト科の運命を左右するリドル・ストーリー。あなたの目の前にそっくり同じ外見の扉が２枚（そっけなく「令和」とだけ記された素材不明のプレートがどちらにも貼ってある）、並んでいる。その扉の向こう、どちらか一方には霊長人が、もう一方には家畜人が、出番を待っている。どちらの扉を開くかはあなたの自由。そして、どちらかの扉を開かねばならぬはあなたの義務。それぞれの扉の向こうに居るものを知っているのは、このショーの主宰者であり発案者であり見物者である憂いの王、および辛酸の王女のみ。あなたは王女のさりげない仕草から何を嗅ぎ取り、そしてどちらの扉の把手におずおずとかつ熱烈に手をかけんとするか。ああ、謎だけは、謎こそは、彼女だけは、彼女こそは、永遠に若く、永遠に不審、永遠に活火山、永遠に赤飯の日。ああ、謎姫様、どうかわたくしめにKissさせてくださいませ、令和のモードで。そしてやっぱり、好き好き大好き愛してるって言わなきゃ殺される？

ヤプーズ再結成直後にしてすでに全盛期を感じさせる。ドラム、ギター、シンセ全てキレキレ！今後のさらなる進化がおそろしい。