Still on My Mind (Deluxe Edition)

「Thank You」、「White Flag」、「Here With Me」などの全英TOP3ヒットで知られるイギリスを代表する女性シンガーソングライター、DIDO。世界中で4,000万枚以上のアルバム売上を達成し、イギリスでこれまでに最も売れたアーティストの1人として知られる彼女だが、デビュー・アルバムの『NO ANGEL』と続く2003年の『LIFE FOR RENT』は未だにイギリスで最も売れているアルバムのひとつとしてリストとして記録されている。

その彼女がリリースした約5年振りとなる最新スタジオ・アルバム『STILL ON MY MIND』。2013年の前作『GIRL WHO GOT AWAY』に続く作品となる本作は、母国UKで制作およびレコーディングされ、長年プロダクションとソングライティングの両面でコラボレートしてきた兄ロロをプロデューサーとして迎えている。ビルボード誌のダンス・クラブ・ソングス・チャートで1位を獲得した「Give You Up」をはじめ、「Hurricanes」などのヒット・シングルを生んだこのアルバムは、全英アルバム・チャートで3位を獲得し、UKで今年最も売れた女性アーティストの1人となった。

DIDO本人が好きだというヒップホップから、ルーツにあるフォークまで、様々なスタイルとジャンルを取り込みながら、全般的にはダンスやエレクトロ感が強い最新作に合わせ、約15年振りのツアーを行った彼女。さらに南米やメキシコ、ヨーロッパのツアーの後、11月末から12月に掛けてUKツアーを行うことも発表!そこに合わせてリリースされるのが、その大ヒット・アルバムに新曲2曲に「Hurricanes」、「Thank You」、「White Flag」などのヒット・シングルのライヴ・アコースティック・ヴァージョン、さらにリミックスなどを収録したボーナス・ディスクを追加した『STILL ON MY MIND』のデラックス・エディションである。

CD2枚組からなる本デラックス・エディションからのシングルとなるのは、ラテン・パーカッションをフィーチャーしたイントロとダンス・ビートが印象的な新曲「Just Because」。この曲についてDIDOはこのように語っている。「シンプルな思いが込められた、高揚感溢れる曲:自分らしくありなさい、同調圧力に屈しないで、危険を冒すことを恐れないで、失敗するか、自分なりにやり遂げるかしかないのだから。自分に自分であることに誇りを持ちなさいってね。私自身、自分をどこかに当てはめようとして、上手くいかなかったこともあったわ。これは、そうしたことについての曲なの」

最近では、兄ロロとのプロジェクト作品も発表しているDIDO。彼女の物語の最新章は、まだまだ続く――!

Reinvigorated and confident, Dido returns from a six-year absence with her sparkling fifth album, Still on My Mind. Following 2013's neon-washed Girl Who Got Away, this set features her liveliest, catchiest production since early-era breakthroughs No Angel and Life for Rent, and soundtracks familiar themes of love, loss, desire, and -- as the mother of a young son -- family. Anchored by her yearning and ever-ethereal vocals, the LP delivers on the promising glimmers that were teased on its cool (but ultimately sedate) predecessor, successfully synthesizing the spirit of her early hybrid sound with updated late-2010s sheen. Yet another collaboration with her brother Rollo, Still on My Mind finds the English singer/songwriter in a mature, controlled space -- an elegant but fresh collection of her familiar electro-folk with a hip-hop heartbeat. Strumming to life with the expansive beauty "Hurricanes," Still on My Mind offers moody callbacks to the early 2000s with emotive highlights "Some Kind of Love," "Give You Up," and the title track, which builds to a shiver-inducing beat drop. Lively electro-pop entries "You Don't Need a God," "Mad Love," and "Friends" bubble to life, while the hard-hitting "Hell After This" echoes Depeche Mode synth pop and the glittery "Take You Home" pulses with disco glory. Dido even takes subtle cues from Enya, putting her spin on new age grace with the plaintive "Walking By" and the triumphant "Chances." Two decades after her debut, Still on My Mind stands impressively strong, a late-era peak that is refreshing in its fearlessness and comforting with a familiarity that doesn't rest too heavily upon the past. Considering the long gap between albums, Still on My Mind is more than worth the wait. ~ Neil Z. Yeung

複数のクリエイターを招くのではなく、兄ロロと密に作った6年ぶりの新作。ダウンテンポやプログレッシヴ・ハウスなどオケ自体はクラブ仕様が多いものの、自宅のソファーに座りながら録音したというリラクシンな歌が全体を支配し、耳触りは新種のアシッド・フォークとでも言うべき不思議な感じ。出だしの2分間をアコギの弾き語りで淡々と聴かせ、終盤にノイジーなブレイクビーツが割り入る冒頭曲からして圧倒的すぎます。
bounce (C)山西絵美