Breaking away from the electronic parameters that defined his earlier releases, the eclectic Canadian-born artist known simply as Mocky ventures into more experimental territory with SASKAMODIE--his first effort on Crammed Discs. Recorded in legendary Ferber Studios in Paris and co-produced by Renaud Letang, SASKAMODIE sees Mocky dabbling in acid jazz, instrumental funk, lounge, and retro soul as he shows his skills on a wide range of instruments (everything from piano, organ, and recorder to bass, guitar, and percussion) and collaborates with the likes of Jamie Lidell, Taylor Savvy, and Feist.
Rovi
モッキー、ついに往年の勢いを取り戻したクラムド・ディスクスに現る!これだけで一部の好事家はそわそわと心落ち着かないわけなんですが、なかなかどうして、ここにオールピープルに向けた抜群のモダン・ポップが完成です。年季の入ったシネ・ジャズを丹念に磨き上げた青銅色の輝きが愛おしく、ぽつりと紡がれるは人生の悲喜こもごも。粋で上品で分かる不良仲間のゴンザレス、ファイストやジェイミー・リデルらもちらりと顔を出し、残り香程度に音を落としていく。ああ、素敵すぎてもう変態なんて冠頭詞はいらないでござる。
intoxicate (C)久保正樹
タワーレコード(vol.79(2009年04月20日発行号)掲載)
これまで卓越したポップセンスを活かして良作をリリースしてきたモッキーが、ベルギーのクラムドに移籍して通算4作目をリリースです。今回はベックやビョークとも仕事をしてきたルノー・ルタンとの共同プロデュース。レコーディングを行ったのは、セルジュ・ゲンスブールやニーナ・シモンらに使われて多くの名作サントラを生み出したフェイバー・スタジオ……ということもあって上品でアダルトな雰囲気が充満しています。特にジャズ的アプローチが強まったためか過去作よりも落ち着いた印象ですが、そこにソウルやAOR、ジプシー音楽など、多様な引き出しを開閉してはブレンドしていく手腕はやはり天才的。盟友のファイストやゴンザレスも参加して、ジャンルを超越した本当に豊かな音楽を作り上げています!
bounce (C)池田 謙司
タワーレコード(2009年04月号掲載 (P72))