ドイツのピアニスト、Julia Hulsmannの新たなカルテットによるアルバム。前作となる2016年のトリオ作品『Sooner and Later』にも参加していたMarc Muellbauer(b) Heinrich Kobberling(ds)は17年以上ともに活動しているがその2人に新たにサックス奏者 Uli Kempendorffを加えた形。サックスが加わったことで、フレッシュなエネルギーと新たな側面を見せ、同時にジュリアの作品の深いメロディへの称賛を感じることのできる1枚。
ジュリアと Kempendorffが初めて共演したのは約20年前、Uliはまだその頃18歳だったそうでその後度々デュオで演奏してきた仲。また、ベースのMarc Muellbauerは Kempendorffのグループのライヴで演奏することも多く2006年『Out With It』2010年『Louise』2枚のアルバムにも参加,ベルリンでのコラボレーションは多々あるそう。
ジュリア曰く、「今の私たちにとってUliはとても必要なプレイヤーなの。リハーサルはたくさん一緒にしたけどとてもおもしろかった。というのはトリオではほぼリハーサルはしないので。リハーサルを分析し、レコーディングを今作では行い、一番いいものを収録しました。仲のいい親しい間柄のプレイヤー同士にとっては簡単なことではないけど、Uliはしっかり聴いて分析し、どういう方向にグループが進むべきか、自分なりの表現も持ち込んでくれて、それがとてもセンシティヴに進めてくれるの。今はライヴをこのグループでしてきくけど、それはまたさらに音楽への探求が深まり、アレンジやアテリアルも変わっていきおもしろいの。」と話す。
ジュリアのオリジナル5曲+それぞれメンバーのオリジナル曲+David Bowieの1980年のヒット曲「This Is Not America」も取り上げている。
発売・販売元 提供資料(2019/10/10)