エドワード・ノートンが監督・脚本・主演にプロデュースを務める、クライム・ムーヴィ『MOTHERLESS BROOKLYN』。全米では11月に公開となる映画のサウンドトラックが発売となる。映画の話題と共に注目を集めているのが、レディオヘッドのトム・ヨークが、別プロジェクト、アトムズ・フォー・ピースのバンドメイトでもあるレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーとともにこの映画の為に書き下ろした楽曲『Daily Battles』。サウンドトラックに先行して発売されている7インチ・アナログ・シングルでは、ピアノのコードとアウトロのホーン、そしてトムのヴォーカルが創りだす、美しくも繊細なサウンドスケープが響きわたる、トム・ヨークとフリーのオリジナル・ヴァージョン、そしてウィントン・マルサリスによる同じ楽曲のジャズ・ヴァージョンがフィーチャーされている。
『MOTHERLESS BROOKLYN』のオリジナル・サウンドトラックには、「Daily Battles」の他、映画『オーシャンズ8』や『スパイダーマン:スパイダーバース』、そして『イエスタデイ』のサウンドトラックを手掛けているダニエル・ペンパートンのスコアがフィーチャーされている。こちらのスコアの演奏は、現代ジャズ・シーン稀代のトランぺッター、ウィントン・マルサリスが手掛けている。
1950年代ニューヨークを舞台にしたこの映画を彩るスコアは、当時のハーレムにあるようなジンの香りと紫煙が漂うジャズ・クラブをイメージしたようなジャズ・ナンバー。それらの楽曲にウィントン・マルサリスが、ジョー・ファーンズワース、イサイア・J・トンプソン、ラッセル・ホール、ジェリー・ウェルドンからなるクインテットが、見事なまでにスモーキーなジャズ・クラブの空気感やヴァイブスを吹き込み、映画が持つ渋い魅力と、スリリングでツイストの効いた物語を一層鮮やかに描き出している。
第44回トロント国際映画祭でプレゼンテーション上映が行われ、ニューヨーク映画祭のクロージング作品としても上映された『MOTHERLESS BROOKLYN』。映画同様、サウンドトラックにも大きな注目が集まっている。
発売・販売元 提供資料(2019/09/27)
ブルックリン(行ったことありませんが)のけだるいムードがたまりません。
優れたジャズアルバムとしてもオススメ。