悪名高きエクストリーム・メタルの雄、クレイドル・オブ・フィルスの傑作『Cruelty And The Beast』(鬼女と野獣)が完全ニュー・ミックスでリイシュー。
残虐かつ耽美的な世界観をシアトリカルに構築する英国の悪名高きエクストリーム・メタル・バンド、クレイドル・オブ・フィルス。その唯一無二のゴシック・ワールドで孤高の存在となっている彼らの1998年発表のサード・アルバム『鬼女と野獣』(原題:Cruelty And The Beast)が、発売21周年を記念した完全なるニュー・ミックス盤『鬼女と野獣 ―転生―』(原題:Cruelty And The Beast -Re-Mistressed) としてリイシューされることが決定した。
ゴシック・メタル、ブラック・メタルといったジャンルにおけるマイルストーン的1枚と評される本作『鬼女と野獣』は、16世紀のトランシルヴァニア公国(現ハンガリー)に実在した"血の伯爵夫人"ことエリザベス・バソリー(※)の常軌を逸した狂気と悲劇の顛末をコンセプトにしている。「処女の生き血を浴びると永遠の若さを保てる」と信じて残忍非道な猟奇的殺人を繰り返していたエリザベス・バソリーは、事件が明るみに出た後も貴族出身であることから死刑を免れ、チェイテ城の自身の寝室に生涯幽閉されたまま死を迎えたという。そんな戦慄の世界観を、ダニ・フィルスの常軌を逸した断末魔的ヴォーカルと荘厳なシンフォニック・ホラー・サウンドで緻密に構築した本作は、コンセプト・アルバムの名盤としてコアなメタル・ファンの間で絶大な人気を誇ってきた。今回ミックスをやり直したことにより、サウンド全体の帯域幅や奥行き感が増し、現代的な明瞭かつ迫力あるサウンドに生まれ変わっている。さらにアルバム・ジャケットもオリジナル・アートワークの世界観はそのままに、新たに描き下ろされた。
発売・販売元 提供資料(2019/09/27)
A 1998 concept album based on the bloody legend of the murderous Hungarian countess Elizabeth Bathory, CRUELTY AND THE BEAST finds the English black-metal act Cradle of Filth indulging in a Wagnerian symphonic sound. While some of CRUELTY's tracks stick to a more straightforward metal aesthetic (see the demonic, driving "Cruelty Brought Thee Orchids"), "Desire in Violent Overture" and the sweeping "Bathory Aria" embody frontman Dani Filth's vision of a more grandiose depiction of narrative horror. Subsequent outings would see the goth-leaning ensemble reaching a wider audience, but BEAST stands out as one of Cradle of Filth's most ambitious and impressive achievements.
Rovi