フォーマット |
CD |
---|---|
構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2019年11月20日 |
---|---|
規格品番 |
KURASHI-003 |
レーベル |
|
SKU |
4995879606926 |
ジャパニーズ・ダブバンドのオリジネイター、元ミュートビートのトランペット奏者こだま和文率いる「KODAMA AND THE DUB STATION BAND」に本格始動14年目にして初のオリジナル・フル・アルバム。メンバーもリトルテンポのHAKASE-SUNをはじめとした日本のレゲエ界を代表する面々。哀愁の極みのトランペットに、静かに響き渡る泣きのメロディライン。肝はミュート・ビートの名作ロック・ステディ・チューンを歌入りで再構築した「SUNNY SIDE WALK」! (C)難波店:真志田 健次
長い沈黙を破り、2015年12月の吉祥寺スターパインズカフェにおけるワンマン・ライヴで突如の復活を遂げた、元ミュート・ビートのこだま和文率いるKODAMA AND THE DUB STATION BAND。その後、コンスタントにライヴを重ねてきた彼らがついにリリースする初のオリジナル・フル・アルバム『かすかな きぼう』。
国内初のダブ・バンド、ミュート・ビートで日本の音楽ファンにダブの先鋭性と愉楽を伝えたトランペットのこだま和文を主柱に、キーボードのHAKASE-SUN(リトル・テンポ、OKI DUB AINU BAND等)、ドラムの森俊也(ドリームレッツ、Matt Sounds等)、ベースのコウチ(やっほー!バンド、Reggaelation IndependAnce等)、ギターのAKIHIRO(ドリームレッツ、川上つよしと彼のムードメイカーズ、Matt Sounds等)という、日本のレゲエ界を代表する手練れの面々が紡ぎだす、スリリングきわまりないソリッドかつディープなサウンドが途方もなくすばらしい。そこに、2018年12月に新加入した現在20歳のARIWAが奏でるトロンボーンが涼風を吹き込み、温もりを与えている。
アルバムは、こだまならではの哀感漂うメロディがクールなスカ・ナンバー「霧の中でSKA」(2ヴァージョン収録)で幕を開ける。故・朝本浩文作のミュート・ビートの名作ロック・ステディ・チューンにコウチが歌詞を付け、ARIWAが凛とした歌声を響かせる「SUNNY SIDE WALK」は、文字通り、日なたの温もりを感じさせる本作の目玉曲のひとつ。メランコリックかつポジティヴな響きを湛えたこだまのトランペットが胸を打つタイトル・トラック「かすかな きぼう」。こだまがこのタイトルに込めた意味をかみしめつつ対峙したい。ヘヴィなダブを好む向きには、「STRAIGHT TO DUB」とそのダブ・ヴァージョンがある。とことんディープなダブの世界に思う存分、浸ってほしい。こだまのトランペットが哀切な「GYPSY CIGARETTE」は、AKIHIRO作のエキゾチックなナンバー。そして、ドヴォルザークの「新世界より」をダブ化した「NEW WORLD」まで、全10曲を収録。
こぼれ落ちるメランコリー。透徹したストイシズム。それでいて歓びに満ちあふれた、世界中のどこにも存在しない無二のサウンド……。バンドとしてはもちろん、こだまのキャリアにおいてもきわめて重要な作品であろうマスターピースが誕生した。どうか心して、だがしかし、肩の力を抜いて楽しんでほしい。
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:53:18
-
存在自体が奇跡のようですらあった美しいセッション盤から幾年月、こだま和文(元MUTE BEAT)率いるバンドがメンバーも新たに臨んだ初のオリジナル・アルバムは、未来を描けぬ時代に慎ましくも強固な〈きぼう〉の矢を放つ一作。演奏そのものは穏やかに見えれど、端々に揺るがぬ意志を宿した音にはみずから襟を正す凛とした佇まいが。アルバム表題曲はまさに絶品で、心揺さぶられずにはいられない。
bounce (C)一ノ木裕之タワーレコード (vol.433(2019年11月25日発行号)掲載)
REGGAE,DUB,SKA,ROCKSTEADY 、憧れ続けたリズムとメロディーと手法を進化しながら今奏でていることが嬉しい。身が引き締まる緊張感と共に身体中が解れる血が通う音楽。BANDサウンドを肌に刻み込むと家に帰って来た気がします。DUBを今感じるなら、今作をダイレクトに。プレイヤーの息づかいをストレートにキャッチ。
とても素晴らしい作品です。前作のひまわりを凌ぐほどです。KODAMAさんの澄んだ音色は当然として、ARIWAの歌声・トロンボーン、心地よく弾むリズム、おなかに響くようで邪魔しないベース等が相まって、繰り返し聴いていても飽きません。SUNNY SIDE WALKはNHKのみんなのうたで流れたら大反響を呼ぶのではないかと思います。
