ブラックメタルの生きる伝説MAYHEM(メイヘム)の6作目『Daemon』
1984年にEuronymous、Necrobutcher、Manheimの3人がノルウェーで結成した悪名高きブラックメタルバンドMAYHEM。バンド名はVENOMの楽曲「Mayhem with Mercy」から付けられた。90年代初頭、悪魔主義、教会への放火、自殺、殺人事件など肝心の音楽以外の過激な行動で世界を震撼させたノルウェー・ブラックメタル。その中心で暗躍したMAYHEMは、悲惨な過去と傷を背負いながらも凶悪かつ複雑なサウンドで狂信的ファンを獲得し第一線で活躍中である。ブラックメタルの存在を世界に知らしめた『Deathcrush』(1987年)から『EsotericWarfare』(2014年)に至るまで、35年のキャリアの中で、自らを秩序とし、ジャンルの始祖として絶えず挑戦し続けている。
今作は一人のメンバーが歌詞を書くのではなく、全員が持っている全てのアイデアを注ぎ込んだ作品だという。時間に余裕がなかったというのが大きな理由で、今作の制作に入る前にアルバム・ツアーの契約を済ませていたため"やらなければいけなかった"と真偽の定かでないことをTelochは口にしている。しかし、スウェーデン、オランダ、ノルウェーなどいくつかの都市で3か月という月日をかけてレコーディングされ驚くべき内容に仕上がっている。「新作は、新旧のファンにとって間違いなく楽しめるものになると思うよ。MAYHEMの熱狂的ファンなら知っているように、メイヘムは同じサウンドのアルバムをリリースしたことは一度もない。俺たちはこれまでのアルバムと同じように今作も画期的な作品になるように新しいことに挑んでいる。」 初期のノルウェーのブラックメタルシーンを題材にしたヨナス・アカーランド監督作品『Lords of Chaos』(音楽担当はまさかのSigur Ros)では、BURZUMと並んで劇中で扱われるなど再びバンドが注目を浴びるなかでの新作リリースとなる。MAYHEMは新たなる変化を遂げ、次なる地獄『Daemon』を我々に提示する。
発売・販売元 提供資料(2019/09/27)