キューバ出身というルーツに根差した表現とジャズ、クラシック音楽、Hip Hop、ファンク、エレクトロ・・・様々な音楽要素がハイブリッドに融合!!
"Yesunは、自分がいつも創りたいと思ってきたアルバムだ"by ロベルト・フォンセカ
現代、音楽シーンにおいて、活躍目覚ましいキューバの若手アーティストの中でも、名実ともにトップの一人となる才能、ロベルト・フォンセカ、9枚目の作品!
1975年ハバナ生まれ。8歳でピアノをはじめ、14歳の時にチューチョ・ヴァルデスに師事。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブへの参加やジャイルス・ピーターソンとのコラボまで話題に事欠かず、2012年リリースの『YO(ジョ)』はグラミー賞のベスト・ラテン・ジャズ・アルバムにノミネート。2017年には、Impulseからの作品『ABUC』のリリースを機に来日、熱狂を巻き起こしたことも記憶に残る。
本作は、Mack Avenueへの移籍第一弾で、フォンセカが現在に至るまでのキャリア、音楽を詰め込んだような力作!!ここには、キューバ出身というルーツに根差した音楽と共に、ジャズ、クラシック音楽、ラップ、ファンク、エレクトロといった、様々な音楽要素があり、ハイブリッドに融合。ラテンのビートを下地として、グルーヴ感渦巻くリズムと哀愁のメロディをベースに、キューバの女性アカペラ・グループ、ヘマ・クアトロをフィーチャーしたオープニングをはじめ、アルバムは、数々のシングル・カットも可能とも思わせるトラックがぎっしり。レバノン出身の鬼才トランペッター、イブラヒム・マーロフのトランペットをフィーチャーし、中東的なムードもシンクロするM2の Kachucha"、アルコのベースに繊細なアコースティック・ピアノが重なるクラシック音楽的なM4 など、それぞれがロベルト・フォンセカというアーティストを通したオリジナルな世界!また、M7では、今や、ジャズ界の重鎮となったテナー・サックス奏者、ジョー・ロバーノもフィーチャー!
フォンセカ自身 (この)Yesun は、自分がいつも創りたいと思ってきたアルバムだ" すべてのサウンドや、ヴァイブレーションは、自分が何者であるかを語るもの"という一枚。現在44歳。キャリアのマイルストーンともなるアルバムの登場です!!
発売・販売元 提供資料(2019/10/09)
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのツアー・ピアニストとしても知られる現代キューバ音楽を代表するロベルト・フォンセカ。インパルスからリリースの前作から3年ぶり新作はマック・アヴェニューより。キューバン・ジャズの伝統を受け継ぎながらヒップ・ホップを取り入れ、ラテン版グラスパーと称されもした、そのミクスチャー感覚は今作でも健在。元レーベル・メイトかつジャズ・ミクスチャーとしても共通項のあるイブラヒム・マーロフを迎えアラビックな要素も獲得。また、リリカルなピアノトリオサウンドを聴くにジャズ要素も深化しネクスト・レヴェルに突入した感。ジョー・ロヴァーノも参加。
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.143(2019年12月10日発行号)掲載)