ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズと共にイギリスの3大伝説のロック・バンド、13年ぶり12枚目のニュー・スタジオ・アルバムのLP(180g重量盤ブラック・ヴァイナル)。
2019年発売50周年を迎えたアルバム『トミー』(1969)で"ロック・オペラ"というジャンルを確立し、モッズ・カルチャーの中心的存在としてイギリスのファッションや文化全般を語る上では欠かせない重要なバンド。
・7月6日にはウェンブリー・スタジアムでオーケストラとの『トミー』一部再演を含むライヴを行った。
ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットデザインで有名なイギリスのポップ・アーティスト ピーター・ブレイクが本作のアルバム・ジャケットのデザインを担当した。
発売・販売元 提供資料(2019/09/17)
待ちに待った13年ぶり、そしてピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーの2人体制となってからは2枚目となる新作。ノエル・ギャラガーらを手掛けたD・サーディとピート自身による共同プロデュースで、ほぼすべての曲が2019年に書かれたもの。内容は初期のブリティッシュ・ビート風から、名作『Tommy』を彷彿とさせる美しいナンバー、お得意のシンセのシーケンスが入ったハード・ロックまでザ・フーらしい曲が並ぶ。ただアルバムの持つ雰囲気は決定的に過去作と違い、どことなく悟りを開いたかのような美しさに満ちている。音楽的ピュアネスに溢れ、瑞々しく、良い意味で枯れた感がまったくないのだ。恐らくキャリア終盤の作品になるだろうが、常にクールさを追い求めるモッズ魂が健在の一枚だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.434(2019年12月25日発行号)掲載)