60歳を迎えた2018年、3ヶ月に渡るレコーディング
ジャカルタ、東京、パリ、ナイロビ、ヨハネスバーグ・・各地のスタジオほか ホテルやオフィス・ビル、はたまたカーク・ウェイラムの自宅までもが録音場所
マーカス・ミラーの最高な演奏と世界各地で出会ったアーティストが参加!異色の作品にして、カーク・ウェイラムらしいスピリッツが詰まった作品!!
1958年生まれ、ベテランの域に突入した、クロスオーヴァー・サックスの第一人者、カーク・ウェイラム。音楽家であると同時に、牧師であり、ジャズ、フュージョンというインストの中に色濃くにじむソウル/ゴスペルのフィーリングは、最大の特長の一つ。バーブラ・ストライザント、アル・ジャロウ、クインシー・ジョーンズら、名だたる大物アーティストの作品にも参加。また、ホイットニー・ヒューストンの名曲"オールウェイズ・ラヴ・ユー"(映画『ボディガード』主題歌)のサックス奏者としても知られ、そのソロは、文字通り、記憶に残る演奏となり、数多いクロス・オーヴァーの分野で活躍するサックス奏者の中でも存在感の大きさは特別なものとなっている。
本作は、そんなカーク・ウェイラムが、世界を股にかけ、長年にわたる活動の中での出会いや、培ってきた友情を形にした作品。
ロンドンからベテラン・シンガー、リアナ・キャロルを迎える他、インドネシアのポップ・シンガー、アフガンや、一世を風靡したフランス・ベースに活躍するAsa、日本からは松居慶子、そしてカーク・ウェイラムと親交を重ねる仲間たちまで、世界各地のアーティストが参加。長年の友である、UK出身のトランペッター、ジェイムス・マクミランをプロデューサーに迎えた録音チームは、2018年に3ヶ月をかけてレコーディング。録音場所も実にユニーク。ジャカルタ、東京、パリ、ナイロビ、ヨハネスバーグ、ヘイスティングといった各地のスタジオの他、ホテルの部屋や、オフィス・ビル、またメンフィスにあるカーク・ウェイラムのリビング・ルームまでもが舞台となっている。
一方、9曲目には、何と!あのマーカス・ミラーも参加!!このトラックは、カーク・ウェイラムがマーカス・ミラーの演奏を思い描いて作曲したもので、朋友、マーカス・フィニーがつくりだすドライヴ感あふれるドラムに、これぞ!と証明してやまないチョッパー・ベースもうなりをあげるキラー・トラック!!そんな鉄壁のトラックにも、JAVA Jazz Festivalで出会ったインドネシアの若いベーシストを参加させるという大胆な試みも敢行しています。
カーク・ウェイラム曰く、「言葉や、文化の壁は演奏や、即興が始まれば、消えるもの。人々は通常、自分たちの文化の外にあるものを怖がる傾向があるけれど、ミュージシャンとして思うんだ。それらをミックスしようって。ジャズは自由な表現。この作品『Humanity』は、いろいろ異なるものもいっしょに描くことができるという美しい事実を確認するもので、怖れは不要だということを伝えたいんだ」とのこと。
往年の仲間と、第一級のクロスオーバーサウンドを繰り広げ、さらに、世界を繋ぐ試みを形にした作品。カーク・ウェイラムらしいスピリッツが詰まった作品の登場です。
発売・販売元 提供資料(2019/09/20)