ロンとラッセルのメイル兄弟からなる、完全無敵のポップ・デュオ、Sparksの3枚組ベスト!
TODD RUNDGRENのプロデュースで70年にHALFNELSONとしてBearsvilleからデビューしたSparksの3枚組オールタイム・ベスト!"Island"へ移籍後発表した「キモノハウス」以降のポップさは眩しくて最高です。Giorgio Moroderとの制作によるディスコ・トラック、Franz FerdinandとのFFSの楽曲も収録!! (C)新潟店:内山 能彦
タワーレコード(2019/12/20)
デビューから(ほぼ)半世紀。世界各地でカルト的人気を集める、完全無敵のポップ・デュオ、スパークス。ロンとラッセルのメイル兄弟からなるこのデュオは、1971年のアルバム・デビュー以来、グラムからパワー・ポップ、エレクトロにダンス・ポップ、さらにはチェンバー・ポップまで、時代時代のポップ・ミュージックを己の中に取り込みながら、一貫してスパークスだと分かるような音世界を創り上げている。
2017年には通算23枚目のスタジオ・アルバムとなる『HIPPOPOTAMUS』をリリースし、2017年の来日公演、2018年のサマーソニック'18のミッドナイト・ソニック&単独公演などここ日本でも頻繁にライヴを行っている彼らは、言わずもがな今も現役バリバリに活動しており、今年の7月には"ニュー・アルバムにとりかかっている"とツイッターでコメントしている。
その彼らの(ほぼ)半世紀に亘るキャリアを辿る"ベスト・アルバム"がリリースされる。楽曲のセレクトなどアルバムのキュレーションを手掛けるのは、ロン&ラッセル自身。デビュー・アルバム『HALFNELSON』から最新アルバムの『HIPPOPOTAMUS』まで、まんべんなくピックアップされている。その中には、全英2位を獲得した「This Town Ain't Big Enough for Both Of Us」や全英7位の「Amateur Hour」(いずれも『KIMONO MY HOUSE』に収録されていた)などのヒット・ナンバーや、彼らのグラム時代を象徴する「Never Turn Your Back On Mother Earth」、そしてビートルズのカヴァーである「I Want To Hold Your Hand」。さらにジョルジョ・モロダーが共作&プロデュースを手掛けた時代を反映するディスコ・ポップ「The Number One Song In Heaven」や「Beat The Clock」、80'sに入ってからのニューウェーヴ・ポップ・ナンバー、「When I'm With You」や「I Predict」、エレクトロ・ポップを取り入れた「When Do I Get To Sing My Way」、そして最新シングルとなる「Edit Piaf (Said It Better Than Me)」まで、めくるめく魅惑のポップ・ナンバーがこれでもかと押し寄せてくる。
またアルバムには、スパークスとフランツ・ファーディナンドをスーパーグループ、FFSを結成しているが、今回のベスト・アルバムには、そのFFSによる楽曲「Johnny Delusional」が収録されている。3CDヴァージョンは、「Piss Off」のスパークス・デモ・ヴァージョンが収録されるなど、より濃い内容となっている。
結成以来、前人未到のポップ領域で一貫してスパークス印のポップ・ミュージックを奏で続けているスパークス。しかしレモン・ツイッグスらの登場を見れば、彼らのDNAはニュー・ジェネレーションへと受けつがれ、新たな形の変態ポップ・ミュージックの花を咲かせている。その"変態ポップ・ミュージック"の魅力をいいトコ取りした本作『PAST TENSE』は、スパークスの"過去"をただ辿ったアルバムではない――これはポップ・ミュージックの温故知新なのだ!
発売・販売元 提供資料(2019/09/13)