「『EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE(邦題: ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース)』や、『RUST NEVER SLEEPS(邦題: ラスト・ネヴァー・スリープス)』、『SLEEPS WITH ANGELS(邦題: スリープス・ウィズ・エンジェルズ)』、そして『PSYCHEDELIC PILL(邦題: サイケデリック・ピル)』といったアルバムと肩を並べるくらいに素晴らしいクレイジー・ホースのアルバムが出来たと信じている」 ─ ニール・ヤング
ロック・シーンにおける孤高のレジェンド、ニール・ヤング。過去のオリジナル・アルバムをリイシューするシリーズ、そして貴重な未発表ライヴ音源を発表していくライヴ・アーカイヴ・シリーズ、さらにはソロ名義やプロミス・オブ・ザ・リアル名義での新作のリリースなど、今なお精力的な活動を続ける彼が、早くも新たな宝物をここに届けてくれた。それが、盟友クレイジー・ホースとともに作り上げた、クレイジー・ホース名義としては2012年の『PSYCHEDELIC PILL』以来実に7年風呂地なるこの最新作、『COLORADO』だ。
この『コロラド』は、ニール・ヤング本人とジョン・ハンロンのプロデュースのもと、2019年4月から5月にかけて、コロラド州ロッキー・マウンテンにあるスタジオでほぼ全編ライヴ・レコーディングという手法で収録された音源だ。ミキシングはマリブにあるシャングリラ・スタジオにて行われ、マスタリングはバーニー・グランドマン・マスタリングのクリス・ベルマンが担当している。本物のミュージシャン達、そしてその音作りに定評のある名手ばかりが揃ったこのアルバムは、他のニール・ヤングの作品同様、まるでライヴ・レコーディングが行われているスタジオにいるかのような生々しい体験をリスナーに提供してくれる、内容的にも、サウンド的にも非常に素晴らしい作品となっているのだ。
ニール・ヤングがクレイジー・ホースとともに発表する約7年振りの最新作、今回のレコーディングに集った現在のクレイジー・ホースの編成は、ベースにビリー・タルボット、ドラムにラルフ・モリーナという昔からのアーティストに加え、約45年振りにクレイジー・ホースに参加することとなったギターとピアノのニルス・ロフグレンという布陣だ。このニルスの参加というのも、オールド・ファンにはたまらない事実となるだろう。
この作品には、ここ数ヵ月でニールがライヴで披露していた「Rainbow of Colors」や「Green is Blue」、「Milky Way」とぽいった楽曲に加え、13分を超える大作「She Showed Me Love」といった、3分から13分以上まで振り幅がある全10曲を収録。CDと2枚組アナログ盤という2形態でリリースされるこの『COLORADO』。アナログ盤にはA面からC面までに音源を収録、D面はエッチングが施された盤面となっており、アナログ盤のみボーナス・トラックとしてニール・ヤングが観客の前で初めて披露した新曲「Rainbow of Colors」のライヴ・レコーディング音源と、アルバム未収録のニール・ヤングとクレイジー・ホースによるスタジオ音源「Truth Kills」の2曲を収録したボーナス7"シングル盤が同梱されている。
発売・販売元 提供資料(2019/09/06)
7年ぶりとなるクレイジー・ホースでの出軍。この仲間とあとどれだけ前線に立てるのか?という気持ちが働いたことは想像に難くないが、グシャッとしたギターの歪みを撒き散らす13分半の"She Showed Me Love"をはじめ、ゴツゴツした無骨な鳴りに触れると、彼らの先にはまだまだ険しい道程が続く、という思いすら湧いてくる。それにしても力強いメッセージに彩られた"Rainbow Of Colors"の美しさといったら。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.433(2019年11月25日発行号)掲載)
力強くて、ゴツゴツした無骨なバンドの音像はもちろん健在。彼らの絆と、これからも続くであろうバンド・ストーリーを思い胸が熱くなります。気が早いですが次回作も期待しております。